あらすじ
人気絶頂のアイドル・但馬ソラが死んだ。その事実を受け入れられない女子高生・ミズウミは、死から2年後のある日禁忌を侵す。彼女にとっての神さまを証明するために。「好き」が飽和した現代に捧ぐ、永遠不滅のアイドルジュブナイル! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
人気絶頂のアイドル・但馬ソラが死んだ。その事実を受け入れられない女子高生・ミズウミは、死から2年後のある日禁忌を侵す。彼女にとっての神さまを証明するために。「好き」が飽和した現代に捧ぐ、永遠不滅のアイドルジュブナイル! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
人気絶頂のアイドル・但馬ソラが死んだ。その事実を受け入れられない女子高生・ミズウミは、死から2年後のある日禁忌を侵す。彼女にとっての神さまを証明するために。「好き」が飽和した現代に捧ぐ、永遠不滅のアイドルジュブナイル! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
死んだアイドルに扮して動画を拡散させる、いちファンの女子高生の物語。そこに強い想いがあるのは確かなのだが、その想いの全容は隠されているので、1巻はどこか曖昧なミステリアスさに覆われる。 主人公のやっている事は、教祖を喪った高弟の様だ。その存在感が消えてしまわないようにビジュアルに留め、鮮やかに蘇らせる。 自らの存在を引き換えにしても、アイドルを蘇生させたい主人公。盲目的な想いを乗せた眼差しに、現実は拒否され交わらない恐ろしさ。彼女をとても〈尊さ〉なんて言葉では言い表したくない。 狂信者、という言葉がしっくりくる。 そんな彼女に、心に闇を飼う男子が巻き込まれる。彼の闇は私にも共感できる程度の物だが、それが簡単に利用され、絡め取られ、いやがおうにも巻き込まれる時、主人公の想いの強さ・ヤバさが強調される。 アイドルの喪失から生まれた信仰の形……盲信、同一化、全てを捧げる姿勢など、ゾクッとするシーンが続く。誰にも歓迎されない主人公は、どこまで想いを貫けるのだろうか?想いの最果てで、虚な瞳は何を映すのだろうか。