あらすじ

「俺たちとルイスのいる世界は違う」。ギャング幹部のヴィンセントと共に視察のためフロリダを訪れた、ホテル王の御曹司・ルイスは、NYでの暮らしから離れた彼のとのふたりだけの時間に胸を高鳴らせる。一方、浮かない顔のヴィンセントはルイスと共に生きてゆくために、ボスに決別を告げるが……二人の未来への思いとは裏腹に、背後には不穏な影が忍び寄る――。元軍人×御曹司の王道ラブロマンス。
サイドオブパラダイス 1

「君に会いたくてもう少し生きることにしたんだ」20年代アメリカNY。御曹司のルイスは親が敷いたレールの上を歩く窮屈な日々を送っていた。そんな彼の楽しみはクラブで着飾って歌うこと。その瞬間だけは自由を感じられるのだった。そんなとき、ルイスは戦争帰りの元軍人ヴィンセントと出会う。ヴィンセントに、自分はまだ恋を知らないと告げると「…したらわかるかも」とキスをされ――。元軍人×御曹司の王道ラブロマンス。

サイドオブパラダイス 2

「キスすれば思い出すか?」――。あの夜から3年後。御曹司のルイスは歌姫「ロキシー」の姿を捨て、すっかりウォール街の住人になっていた。しかし、思いがけずヴィンセントと再会してしまう。軍人だった彼は、ギャングの幹部にまで成り上がっていた。「ずっと君を捜していた」と言われ、胸が熱くなるルイス。しかし、もう昔のように好き勝手はできないと拒む彼にヴィンセントはーー。元軍人×御曹司の王道ラブロマンス。

サイドオブパラダイス 3

「もうこうやって歌うことなんてないと思ってた」。御曹司のルイスは、ギャングの幹部になったヴィンセントと再会。ずっと捜していたと言われ心が動くルイス。しかし、ヴィンセントとのキスを兄フィリップに見られ、その日から兄に避けられてしまう。やはり心のままに生きてはいけないんだと塞ぎ込むルイスだったが、そこへヴィンセントが現れる。彼がルイスの手を取り、向かった先は──? 元軍人×御曹司の王道ラブロマンス。

サイドオブパラダイス 4

「俺たちとルイスのいる世界は違う」。ギャング幹部のヴィンセントと共に視察のためフロリダを訪れた、ホテル王の御曹司・ルイスは、NYでの暮らしから離れた彼のとのふたりだけの時間に胸を高鳴らせる。一方、浮かない顔のヴィンセントはルイスと共に生きてゆくために、ボスに決別を告げるが……二人の未来への思いとは裏腹に、背後には不穏な影が忍び寄る――。元軍人×御曹司の王道ラブロマンス。

サイドオブパラダイス 5

「お前がこうなったのは僕のせいだ」。ルイスとヴィンセントのキスを収めた写真を前に狼狽えるルイスの兄、フィリップ。兆しが見えるも、いまだ同性を愛することは許されない時代。狼狽する兄に何を話すべきか惑うルイスに対し、兄フィリップの唇から零れたのは幼いころの思い出と、懺悔。兄もまた、時代に囚われる一人だった――。狂騒の20年代に翻弄される、元軍人×御曹司の王道ラブロマンス。

サイドオブパラダイス 6

「ヴィンセント死ぬなよ。俺の分も生きろ」。ヴィンセントと共に実家を飛び出したルイス。逃亡の最中、ヴィンセントはギャングを抜けると組織に宣言してきた事を明かす。二人が追手から逃れるため隠れ家に選んだのは、死んだヴィンセントの恋人の部屋だった。かつての恋人が残した日記を前に、過去の記憶が蘇る。過酷な戦場で始まり、失われたヴィンセントの恋とは――。元軍人×御曹司の王道ラブロマンス。

サイドオブパラダイス 7

「だからこそ他の連中に殺される前に俺が殺すんだよ」。二人一緒に隠れ家で日々を過ごすルイスとヴィンセント。ルイスは心のまま生きることを決意し、再び思うまま着飾って歌を歌おうとする。ヴィンセントもルイスを見守るが、足抜けしたギャングから刺客が送り込まれるであろう事も悟っていた。穏やかな時間が流れる裏側で、ヴィンセントを殺そうとする追手が迫る――。元軍人×御曹司の王道ラブロマンス。――最終話――。