見た目はかわいらしいおんなの子のハッカ。しかし、中身は御年数えで八十歳のハッカばあや。ひとり暮らしのぼっちゃまをお世話するため、不思議な薬で体だけ少女になったという。少女と青年、老女と青年、どちらにせよ年の差共同生活は今日もにぎやかです。ハッカの故郷から送られてきたすだちで、晩ご飯はすだち尽くし。すだちシャンプーとすだち石鹸、香りはいかが?……「ハッカとすだちと」塾の先生をしているぼっちゃまの姿をみて、立派に成長したことを喜ぶハッカ。しかし、その晩、ぼっちゃまを叱りつけることになり……「叱られて」ぼっちゃまの生徒が家にやってきた。同居しているハッカと出会い……「雪の降る前」“いみがわかりませんわ”そう言いながら鏡の前でファッションショーを……「春の足許」夏の夜の庭にただよう蛍のように淡い存在……「なつやみ」ハッカが見つけた一枚の写真。写っているのは妙齢の女性。ぼっちゃまついにご結婚?……「雨上がりに」一話読み切り形式、全6話を収録。
見た目はかわいらしいおんなの子のハッカ。しかし、中身は御年数えで八十歳の“ハッカばあや”。ひとり暮らしのぼっちゃまのお世話をするため、不思議な薬で体だけ少女になりました。少女(ばあや)と青年(ぼっちゃま)、ふたりの年の差の同居生活は、のんびりと時を重ねます。お正月に年賀状。ヤキモチをやかないで…「はじまりの日に」 節分の豆まきで心の鬼を払いましょう…「おにはそと」 ホワイトデーには、ぼっちゃまからのお返しを…「プレゼント」 間違って梅酒を飲んだら酔っ払い?…「梅雨酔い」 ぼっちゃまのお世話はハッカにお任せください…「いつもどおり」 夏と花火と夜の夢。夏風邪は遠い日の思い出と…「夏宿」 お正月から真夏の夜まで、全6編を収録。