あらすじ

新宿のダーツバーの店員である松谷幸は、ある事情から秘密を抱え、昼夜なく働くという無理をしていた。体調を崩し、出勤途中でやむなく欠勤を伝えた直後、やっかいな常連客によって幸はビルの隙間に連れ込まれてしまう。すんでのところで、やはり常連客である伊原克竣に助けられたものの、幸はその場で倒れ、伊原のマンションで目を覚ます。謎めいた伊原との関係が成り行きで始まる中、幸は本当のことを知られてしまって…。
恋は憂鬱で出来ている

新宿のダーツバーの店員である松谷幸は、ある事情から秘密を抱え、昼夜なく働くという無理をしていた。体調を崩し、出勤途中でやむなく欠勤を伝えた直後、やっかいな常連客によって幸はビルの隙間に連れ込まれてしまう。すんでのところで、やはり常連客である伊原克竣に助けられたものの、幸はその場で倒れ、伊原のマンションで目を覚ます。謎めいた伊原との関係が成り行きで始まる中、幸は本当のことを知られてしまって…。

猫は幸福で出来ている

十七歳にしてひとりで生きていくことになった松谷幸は、ダーツバーで働いていた時に知り合った伊原克竣と言う男に拾われて一緒に暮らすようになった。伊原は調査事務所を開いていて、その事務所や幸と暮らす部屋があるビルのオーナーでもあった。幸は伊原の幼なじみである嶋村兄弟の弟・樹利が働くビルの二階にある飲食店を手伝っているのだが、新しく店に来るようになった尾木と言う男にやたら馴れ馴れしくされる。当然、伊原はそれをおもしろくなく思って……。