あらすじ私の好きをみくびらないで…… 名門女子校・鈴蘭女学院に入学した田中清。社交ダンス部のくるみや茶道の家元の一人娘・千香子たちと賑やかな女子校ライフを過ごしていましたが、ある日、ちょっと“怖い”噂のあるクラスメートと席が隣になってしまい…? 姉と弟、父と娘、幼馴染みの2人… いつまでも「同じ」関係ではいられない、子供と大人の狭間で揺れる乙女たちの物語――。
読了後の清涼感が気持ちいい♬ 清々しい~~~風が吹いてきます。 高校に入学してから卒業までの多感な時期が描かれています。 悪い人が一人も出てこないし、それぞれのキャラクターの背景もしっかりしていて、人物像が浮かび上がります。 主人公の田中清は、お嬢様学校に憧れてがんばって勉強してやっと入学した。クラスメイトは、ほぼ中等部からのお金持ちのお嬢様の生徒たち。最初は、背伸びしていた清も周りの優しい友人に囲まれて学園生活を楽しんでいる。必修科目のクラブ活動を選ぶ際に自分に合ったものが中々見つからない清。ふと飛び込んだバラ園で本八幡先生の意外な一面も発見できて、園芸部の一員となる。 本八幡先生は、坂口健太郎そのもので、癒される💓 作品の中に、自分を勇気づけてくれる言葉が散りばめられています。 大人になっても、読める学園ものです。