あらすじ

幸せ過ぎて発情期がくるのを計算していなかった大和。以前とは違うひどい発情期を迎え、心では『だめだ』とわかっているが本能のまま仁を求めてしまう。惹かれあう二人は本能のままカラダを重ね――。
優しいケモノ(α)は俺を噛まない1

大和(やまと)は「新人にαが来るから」という理由で仕事をクビになり途方に暮れていた。この世界はΩに優しくない――。うなだれていた所へ、「いくら? キミΩだよね? Ωじゃお金に困ってるでしょ」。その言葉でプツリと糸が切れ、抵抗するのも疲れた大和の目の前に、狼(α)の仁(じん)が現れ助けてくれる。それだけでなく、Ωの俺を家に招待してくれるが――…!?

優しいケモノ(α)は俺を噛まない2

幸せ過ぎて発情期がくるのを計算していなかった大和。以前とは違うひどい発情期を迎え、心では『だめだ』とわかっているが本能のまま仁を求めてしまう。惹かれあう二人は本能のままカラダを重ね――。

優しいケモノ(α)は俺を噛まない3

「脱いでって」、その一言に仁はやはりいつもと何かが違うと感じ、会社仲間に話すと巣作りのワードが浮上する。改めてΩの性を聞くと複雑な気持ちを抱く彼は大和が安心して暮らせるよう誰よりも強く願い考えていたのだが……。

優しいケモノ(α)は俺を噛まない4

仁さんを傷つけたと自分を責める大和…。 出て行ってしまった彼を必死に探す大和だが、どこにいるのか分からないと改めて彼のことを何も知らないと思い知らされてしまう。ちゃんと知ろうとしないで大好きになっていたんだ――。そして、くらくらする意識の中で昔の夢へと落ちていくが……。

優しいケモノ(α)は俺を噛まない5

あの日、仁さんと番になる決意をしたのに、俺たちはまだ番になっていない…。好きになるほど不安は大きくなっていき、大和はある作戦を考え実行に移すのだが――!?

優しいケモノ(α)は俺を噛まない6

突然自宅を訪問してきた仁の兄に緊張をする大和。獣人(α)がイラつくと感じる空気の重さを久々に体感したことで、どれだけ仁がいつも優しいのだと改めて実感するのも束の間、兄が目の前に差し出してきたのはお見合い写真で――…!?

優しいケモノ(α)は俺を噛まない7

重たい空気が流れる中、大和は口を開き仁さんの家族には申し訳ないけど「仁さんには番になって欲しい」と本心を打ち明ける。しかしながら、兄は自分に言われてもと伝えつつ自分の親が『α主義』だと伝えるが――。

優しいケモノ(α)は俺を噛まない8

ショッピングデートをすることになった大和と仁。仁の気づかいもあり親との問題は置いておいて、少しでも気分がまぎれればと思っていたのだが、いざデートをしていると大和の薬指にはあるはずの指輪がされておらず――!?

優しいケモノ(α)は俺を噛まない9

デート途中でとある人の服をドリンクを零し汚してしまう大和。クリーニング代と仁が連絡先を聞こうとしたが、「それなら…」と、彼が働く店に客として来てほしいと言われ足を運ぶとその先で目にした光景は…――!?

優しいケモノ(α)は俺を噛まない10

チアキとカフェに行く約束をした大和だったが、途中仕事帰りの仁と会う。チアキに汚した服の弁償をしにきたことを聞いていなかったことに悶々としていると、仁の同僚がチアキと大和の二人のΩを目の前にある事を言うが――。

優しいケモノ(α)は俺を噛まない11

大人になって初めてΩの知り合いができた、思い悩むことも多々あるがそれでも向き合って互いを知りたいと思う大和。ショッピングを楽しむ中で距離は縮まり「友達になりたい」と本音を零すが――。

優しいケモノ(α)は俺を噛まない12

この世界にはα・β・Ωが存在する。そして大半がβだ。会社で仁の同僚の山本は、ふと己がβでよかったと換毛期の彼を見て思ったのだ。ぽやぽやカップルを見る山本は二人がこの先の未来もどうか幸せでありますようにと密かに願い――。

優しいケモノ(α)は俺を噛まない13

頼まれ鞄からお弁当箱を取りに行った大和は、偶然一冊の雑誌に目が留まる。表紙には「結婚式」の文字。動揺を隠せない大和だったが、ぽつりと「結婚するのかな、俺たち…」、と呟いた。その一言に仁は表情を一気に変え――。