ライラは、隣国の王女シャルロットの付添人としての役目を通じて悩みながらも、徐々に彼女との心の距離を縮めつつあった。しかし、シャルロットの兄トリスタンの突然の来訪により事態は一変。非魔道士への差別的な意見を列挙するトリスタンに驚きつつも、ライラは兄の陰で沈黙を貫くシャルロットに胸騒ぎを覚えていた。シャルロットの祖国ミュレルに蔓延る、強い非魔道士への差別。その存在を知ったライラとユリウスは、大きな行動に出る――。「魔道士か非魔道士かなんて関係ない。私たちは手を取り合って生きていくべきなんです――!」 捨てられた少女が凄腕の魔道士と共に幸せを掴む、感動の最終幕!