あらすじ亡くなった母親が陶芸家としてあまりにも大きい存在だと知った姫乃は、自分が陶芸とどう向き合うべきか悩み始めてしまうが…。読めば誰もが前向きになれる爽やか青春陶芸ストーリー、完結!! (C)プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会
舞台は岐阜県多治見市。亡き母の実家に父と越してきた高一の女子は、クラスメイトに誘われて陶芸部に入る。そこはかつて、母がいた場所だった……。 1巻では美濃焼で有名な多治見市をあちこち移動し紹介しながら、主人公が陶芸と出会い、作陶家の母と出会う。思いもよらなかった出会いに驚きながらも、少しずつ陶芸にハマってゆく主人公の小さな心の揺れが興味深い。 母との出会いは、高すぎる壁との出会いでもあった。ふと訪れた「自分にも何か特別なものがあるかも」という期待はしかし、容易に裏切られてゆく。 暑い夏の多治見で、何か出来るかもと足掻き始める若者の物語は少し苦しいけれど、時折吹き抜ける風のように爽やかで、心高鳴る。