わたしだけのショコラティエ

わたしだけのショコラティエ

恋の甘さもほろ苦さも、すべてあなたの指先から紡ぎ出されて…■「ローザの言葉には厳しさの裏に優しさが有る。まるで、苦みの中へ甘さを隠した美しいチョコレートのように」そう言って天才パティシエ・趙瑛(ジャオ・イン)は少しだけ頬を綻ばせた――レストランの雇われ店長・ローザリンデは、ニューヨークの街角で不思議な屋台に出会う。新聞紙で包んだ素っ気ない見た目だけど、並んだ客を一瞬で虜にしてしまう魅惑のアジアンスイーツ……ミステリアスな料理人・趙瑛のスカウトに成功したローザリンデは、パッとしない自分の店をテコ入れするため一緒に新メニューの開発を始めようと提案する。デザートの美しさにこだわりたいローザリンデと、あくまで味の深みを追い求めようとする趙瑛。互いの価値観を時には譲り合い、再び衝突し合い、少しずつ距離を詰めていく二人に蕩けるようなラブ・ハプニングが……!?
久遠の涯てまで

久遠の涯てまで

「女としての歓びを知らずに彼岸へ渡るのは……」だから教えて、他でもないあなたが■女子として生まれながら細腕で剣をふるい、闘わなくてはならないさだめ――例えそれが血を分けた兄との訣別であっても。失意と諦観に閉ざされたいくさであっても。決戦近し。咲耶が本城に入場した時、遅すぎた運命の男性・翡翠が彼女の前に現れる……口は悪いが頼れる兄貴分。困っている人は放っておけず、結局貧乏くじを引くタイプ。だからこんな負け戦に参戦してしまったの!? いくさで斃れることを厭わなかったはずの咲耶に少しずつ気持ちの変化が訪れ始める。せめて、一度きりでも、女としての歓びを知ってからこの命の花を散らせたい……美しく舞う桜のように……! 漆黒の絶望へ射し込む「光」の名は恋愛。敗者の視線からロマンスを追う、はかなくやさしい戦国蜜愛浪漫譚。
きぬぎぬのこえ

きぬぎぬのこえ

声なき「こえ」が恋を詠う――唯一人、あなた様に、愛されたい……と■決して「愛」を口に出してはならない……それが【加護】を発動させるために架せられた残酷なる巫女への戒め。銀灰の髪を持つ「惑わしの森の巫女」白蓮は、勝ち目のない戦に臨む黒耀と出会い、互いに一目で惹かれ合った。天下人の甥として重圧で潰れそうな日々を過ごす中、それでも生きようと藻掻く黒耀の美しさに打たれた巫女は、ひとつの決意を胸に秘める。我が身の純潔と引き換えに生還の加護を与えようと。しかし、幾度も夜を重ねるたび、黒曜も彼女に愛されたいと乞い願い、恋の言葉をねだり始める。最期の時が来る前に、せめて、白蓮からひとことだけでもと――愛するがゆえに「言えない」「聞きたい」狂おしいほどの二人の「祈り」は……
采配は藍に揺れて

采配は藍に揺れて

麗人軍師と褐色の猛将が駆け抜ける戦国蜜愛軍記■「まさか!この軍師……女だったのか……?」颯爽と軍勢を指揮する男装の軍師・藍──そして、采配の期待通りに戦場を疾駆する褐色の猛将・琥珀。幼馴染みの二人が織りなす絶妙のコンビネーションは、或る日、一瞬の空隙で崩れ去った。軍師の甲冑が大きく破損され、真っ白な肌が露わになったその時から──。長い刻、胸の底に秘めていた恋慕を、二人はもう隠しきれない。お互いを異性として意識し始め、蜜愛の願いが募るほどにすれ違う切ない想い……大切だからこそ傷付け合う二人の元へ、無情にも大軍襲来の報が届く。狙いは美貌の女性軍師!?たとえどんな窮地でも彼女の全てを護りたい──猛将の激しさと情熱は藍の心と身体を蕩かせて……。
試し読み
ストアに行く
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい