美貌のヤンデレ公爵 × 純真無垢な人魚姫。あの夜、海辺できみに恋をした――絶対きみを手に入れる。純な執愛、異種間ロマンス。「……十年後、ジェニーの十八歳の誕生日にきみを迎えにいくよ」ジェニーは七つの歳の最後の満月の夜、美しい人間の少年に出会い、恋をした――。少年に出会った日以来、ジェニーは人魚の雄たちからの求愛をすべて断り、ふれあうだけのやさしいキスを思い出にふたたび少年に出会う日を夢見ていた。しかし、成人としてみとめられる年齢に近づき、ジェニーが恋する相手が人間と知った周囲の人魚たちに「人間が相手なんて!?」と騒がれてしまう。とくにジェニーの美貌を愛でていた人魚の王子スコットは「人間と人魚は結ばれることはない」「人間は人魚を愛玩動物として飼う」といさめて、ジェニーの関心を自分に引こうとしていたが、ジェニーの恋心は変わることなく、少年との約束の日を迎えた。嫉妬に狂ったスコットの策謀により、ジェニーは人魚を愛玩動物として捕獲する者たちにとらえられてしまい……。
美貌のヤンデレ公爵 × 純真無垢な人魚姫。きみだから欲しい。きみだけが欲しい。純な執愛、異種間ロマンス。「とうの昔にきみに溺れきっている。俺の人魚姫、二度ともう離さない」人魚の王子スコットに陥れられ愛玩動物として捕まってしまったジェニーだったが、美貌の公爵に救われ、やさしく包むように愛される日々。この公爵こそ、幼き日に愛を誓い合った少年だ……と思うものの、十年目の約束の夜に来てくれなかったことがジェニーの心を怯えさせ、なかなか言い出すことができずにいた。人魚の自分がルークの負担にならないよう、ジェニーは歩行練習、文字の勉強を頑張るが、公爵としてのルークの立場や婚約者の存在を知り、「人間になりたい」という思いがふくらんでいく。人間になる方法があると知ったジェニーは、海へと向かう。一方、ジェニーとの未来を得るために奔走していたルークは、人魚の王子スコットの悪意に満ちた策謀を知り――