あらすじ

極道デビューから約半世紀、KEIが懺悔した歌舞伎町ヤクザ時代…。後に米国極悪刑務所でその名を轟かせることとなる、伝説の極道の胎動が始まる…!!
バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~ 1巻

極道デビューから約半世紀、KEIが懺悔した歌舞伎町ヤクザ時代…。後に米国極悪刑務所でその名を轟かせることとなる、伝説の極道の胎動が始まる…!!

バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~ 2巻

頂点を夢見た極道デビューから一転。傷害事件を起こして捕まってしまったケイ…。そしてヨシを巡って動き始める本職たち…。極道の原石たちの運命は歌舞伎町という暗黒街に狂わされていく…。

バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~ 3巻

青春を謳歌していた悪童たち…。そんな少年ヤクザ時代は、思わぬ形で幕を閉じることとなる。のし上がるために、いつまでもこのままではいられない…! ゲソをつける時が来た!! 本職となり、更なる高みを目指すケイを待っていたのは、想像を絶する部屋住み生活だった…!! ヤクザたちも音を上げる地獄の部屋住み編、突入ッ!!!

バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~ 4巻

本職となり、極道社会の荒波に晒されながらも、ケイはヤクザとして歩を進めていく。そんな時、湖川会に一人の任侠が帰ってくる…。連れてきたのは、死と波乱と凶災…!?

バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~ 5巻

欲望渦巻く暗黒街、歌舞伎町。友を想い、その罪を許したケイだったが忘れてはいないか? この世界はそんなに甘くはないということを…。窪内の言いつけを破ったケイを待つ運命とは…!?

バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~ 6巻

タケの策略にハマり、湖川会最強の極道・二階堂大栄は倒れる…。歌舞伎町の緊張状態が急激に高まる中、ケイがとった行動とは…!?

バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~ 7巻

羽紫礼二へのカチコミに名乗りを上げたケイ。大栄、窪内、威多知組、そしてケイ自身…。様々な想いを背負って銃口を向けるッ…!!! その先でケイを待つ運命とは…!?

バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~

チカーノKEIの少年期、バブル期の歌舞伎町のヤバさ

バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~ 今村KSK KEI
さいろく
さいろく

ドンケツなどを含め武闘派ヤクザマンガは大好物なんだけど、それらに全く引けも取らないこの話がノンフィクション…とてもじゃないが信じられないような話が続く。 だが、多少脚色はしているにせよ(ビルから飛び降りて車潰しながら着地するようなマーベルヒーローズのような兄貴とか)この内容が自伝なのだという。 そう考えるとこれは当時の日本の、というかバブル期の恐ろしさがわかるいい教科書かもしれない。 主な舞台は歌舞伎町なのだが、当時のキナ臭さは今のそれとは全く異なった完全に「○が如く」の世界。 三億円事件(1968年)で壁が一躍有名となった府中刑務所。 巣鴨刑務所が関東大震災の被害により(と言ってる割に調べたら10年以上そのまま運営されてたっぽいけど)移転となり、日本最大の刑務所として1935年に創設されたものだが、"刑務所に入って名を上げる"というお手本のようなヤクザストーリーは、この物語の頃の70年代後半には衰退しつつあるがまだまだ本当にあったようで「お務めご苦労さまでした」という風習は本物だったんだなぁと感心してしまったりする。 また、細かく背景を調べれば調べるだけ面白く感じられるのが実在する人物伝の良いところ。 チカーノKEIという唯一の「チカーノになった日本人」の獄中生活マンガでハマった口だけど、その13巻の巻末に載っていた広告でさっき初めて本作を知った。描いてる著者が違うとパッとつながってこないのはもどかしい。なんで今まで知れなかったんだ…(チカーノは別冊ヤングチャンピオンでバブルはヤングチャンピオンなのも要因か) もともと彼がどういう人物だったのかはもちろん凄く興味があったのでその自伝的なものが読めるのは非常に嬉しい。 あと、結構世論ではぐちゃぐちゃ言う人がいるっぽいのですが、個人的にはノンフィクションと思い込んで読んだほうが面白いので、これがどこまで本当かは気にしてないです。 また、少しでも彼自身を検索してしまうとHOMIE KEIの話でインタビューがバンバン出てきたりして、マンガを楽しみたいだけの気持ちと少しズレてしまうのでそれも見ないようにしつつ、KEIが主人公のこの2タイトルをマンガとして楽しむのをオススメしたい。