ラブドールに「ハル」と名付け、密やかに愛でていた西藤の職場に現れた新人。彼女は――大きな瞳に黒い髪で、どこからどう見ても――「ハル」にそっくりだった。
東条にアプローチされ、身体の関係を持ってしまった西藤。生身の人間である東条にラブドールの影を重ねて欲情したことに後ろめたさを感じるが、一方の東条にも秘密があって…?
身体だけの関係だった2人。「ハルに似ている女性」としてではなく、東条自身に惹かれはじめていることに気づいた西藤は、東条に告白することを決意。ケジメとしてハルを処分しようとするが…?
東条と交際することになり、ラブドールのハルを処分しようとした西藤。一方で、東京を訪れた西藤の両親に東条を彼女として紹介することになって…?
気づいたときには、私は母の人形だった――。明かされる東条の過去。彼女の思惑とは、一体…?
西藤が目撃したのは、真っ暗な部屋で何かを編集する東条。ついに、彼女の意図が明かされる――。