両親が殺害され、自宅に火をつけられた事件によって視力を失ってしまった雪彦。事件は両親の心中として処理されてしまい、雪彦は保険金で小さな家を建て、静かに暮らしていた。そんなある日、図書館へ行く途中、歩道橋から落ちかけたところを、桐山という男に助けられる。その後も、何かと親切にされるうちに雪彦は桐山に心を寄せ始める。しかし桐山は事件を調べていた記者として、雪彦に近づいてきていて…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。