あらすじ

僕が1歳で最初の手術を受けた日、父は再びラケットを手にした。僕に「生きろ」と伝えるために――。一生(かずお)は平成元年7月生まれ。ファロー四徴症という心臓病であるために「死」を強く意識しながら生きていかなければならない運命にある。この作品は一生とその父・大樹(だいき)が何を考え、どのように生きていくかを描く、絶望を希望に変える物語である!!
一生!(1)

僕が1歳で最初の手術を受けた日、父は再びラケットを手にした。僕に「生きろ」と伝えるために――。一生(かずお)は平成元年7月生まれ。ファロー四徴症という心臓病であるために「死」を強く意識しながら生きていかなければならない運命にある。この作品は一生とその父・大樹(だいき)が何を考え、どのように生きていくかを描く、絶望を希望に変える物語である!!

一生!(2)

全ては難病の息子・一生に、生きる希望を伝えるために…!全日本テニス選手権第2回戦で、大樹は強豪・ロベルト有賀と対戦。試合は世界最速のサーブを、まるで殴り合うかのように打ち合う壮絶なものとなる。気力をしぼりつくして闘い抜き、病院へかけつけた大樹が見たのは、危機を脱した息子・一生(1歳)がベッドの上で、初めてひとりで立ち上がる姿だった。

一生!(3)

プロとなり、海外転戦で実力をつけた四ノ宮瞭二。心臓病の息子・一生のために、夢を捨てた飯島大樹。異なる道を歩んだかつての親友でありライバルの2人が、1年前と同じ舞台、全日本テニス選手権決勝戦で再び闘う!!そして物語は父から子へ。6歳になった一生は根治手術のために入院。小児病棟で仲間達と出会い、自分の過酷な運命と、正面から向き合っていく!!

一生!(4)

手術後に死んだ親友――。恐怖に押し潰されそうな一生に大樹は言う。息子よ、生きろ!!生きる喜びを勝ち取れ!!その全てがおまえのかけがえのない一生だ!!そして一生の決意は固まった。自分の未来を勝ち取るために、僕は手術を受ける…!!この作品は一生とその父・大樹が何を考え、どのように生きていくかを描く、絶望を希望に変える物語である!!