あらすじいまだ仕事は半人前。新人デザイナー・花井裕太の頼れる先輩・夏目さん。彼の許に突如、かつての同僚から一通の手紙が届く。「今度日本に帰ろうと思います」。“魔性の女”と称される元同僚の登場で明らかになる、夏目の新人時代とは――!?一方、裕太と同僚・高須賀との関係にも、大きな変化が訪れようとしていた。仕事に恋に大忙しの新人デザイナー奮闘録、100ページを超える描き下ろし〈新作3話〉を収録し、遂に完結!!
デザイナーが主役となるとどうしても仕事とか業界が話の中心になるし、それでいいんだけど、この作品はちょっと違う。踏み込み方がデザイナーの生き方そのもので、具体的に今まで出会ったデザイナーの顔が思い浮かぶようなリアリティがある。いやあびっくりしました。アフォーダンスとかランドスケープデザインみたいな大きなデザインの話をしているのも良い。 全人類に読んで欲しい点として、デザイナーは1話に出てくるようにクライアントからパクリみたいなことをお願いされたりするんで、作った人だけを責めないでそれを指示した人、決定した人の存在や業界の構造にも目を向けてね、というのがあります。