あらすじ

二〇九七年三月。イギリスが誇る戦略級魔法師、ウィリアム・マクロードはオーストラリア軍と提携し、日本を標的とした作戦を進めていた。一方、達也と深雪は四葉真夜から呼び出しを受け、沖縄に行くことを依頼される。表向きは、五年前に起こった沖縄侵攻事件の慰霊祭に十師族の公務として参加するため。しかし真の目的は、人工島の竣工記念パーティーを狙ったテロ計画を止めることにあった。南洋の小島を舞台に、複数の思惑が交差する大事件がいま始まりつつあった……。
魔法科高校の劣等生 南海騒擾編1

二〇九七年三月。イギリスが誇る戦略級魔法師、ウィリアム・マクロードはオーストラリア軍と提携し、日本を標的とした作戦を進めていた。一方、達也と深雪は四葉真夜から呼び出しを受け、沖縄に行くことを依頼される。表向きは、五年前に起こった沖縄侵攻事件の慰霊祭に十師族の公務として参加するため。しかし真の目的は、人工島の竣工記念パーティーを狙ったテロ計画を止めることにあった。南洋の小島を舞台に、複数の思惑が交差する大事件がいま始まりつつあった……。

魔法科高校の劣等生 南海騒擾編2

十師族としての任務のため沖縄に渡った司波兄妹は、つかの間の余暇を使って南国を満喫する。観光名所を巡ったり、深雪の誕生日を祝ったりと、限られた時間ながら二人は幸福なひとときを過ごす。だが、そんな彼らを遠くから見つめる影があった――。オーストラリア軍の魔法師であるジャスミン・ウィリアムズとジェームズ・J・ジョンソン、そして大亜連合からの脱走兵たち。人工島の竣工記念パーティーを襲い日本に混乱をもたらさんとする一団は、司波兄妹を次なる標的と定めていた……。

魔法科高校の劣等生 南海騒擾編3

国防軍と大亜連合軍の奇襲作戦により、大亜連合脱走兵の部隊は壊滅。テロ計画の首謀者の一人であるダニエル・劉は捕らえられた。だがそれでもブラッドリー・張率いる残存部隊は、オーストラリア軍の工作員とともに作戦の強行を決定する。テロリストたちの目的は、西果新島の竣工記念パーティー。政財界の要人や、卒業旅行中だった魔法科高校の先輩たちも出席する華々しい舞台の裏で司波達也は密かに、綿密に迎撃の準備を整えていく。決着の刻は、近づきつつあった……。