あらすじ親を亡くし天涯孤独の身となった黒猫のマルは、父と同じ目をした男、新選組三番隊組長・斉藤一と出会い、いつしか彼に飼われることに! ある日、新選組副長の山南に連れられ島原へやってきたマル。怪しい男に襲われかけるも、監察方の山崎丞に助けられ事なきを得る。その時捕らえられた男はなんと、京の町に火をつけてその混乱に乗じて帝をさらおうという、恐ろしい計画を立てていた! さらに斉藤とマルはその計画の首謀者である吉田敏麿と偶然出会うと、なぜか二人は猫友達になってしまい…!?
舞台は幕末の京都、両親を亡くし天涯孤独になった子猫・ぼうやが彷徨っていると、父親と同じ目をした人間を見つけ、両親の死を理解できていなかったぼうやは父親だと思いこんでしまいます。 しかしその相手とは京都の民に恐れられる組織「新選組」の三番隊隊長・斉藤一だったのです。 このような出会いから、新選組の屯所に棲み着き始めたぼうやと、斉藤一や新選組の面々を描いてゆく作品です ぼうやと斉藤、それぞれの視点で物語が語られるのですが、互いに言葉が通じているわけではありません。そのため、ぼうやは斉藤のことを父親だと思い込み、一方の斉藤もそんなぼうやの世話をすることにまんざらでもない様子。 そんな穏やかな日常を描いていく作品かと思いきや、物語のところどころに「新選組」の史実に沿った残酷な一面も垣間見えます。 ほのぼのとした猫マンガの要素と新選組の中に渦巻く人間ドラマ、その両方がうまく融合した作品です。 1巻まで読了