「亜衣さんを縄で抱くように縛りたい」縄でいましめられた裸身は羞恥にふるえ、官能の吐息をこぼす――。会社と自宅を往復するだけの退屈な日々を送っていた佐々木亜衣は、絵画教室で講師で画家の須藤光輝と出会い、落ち着いた物腰と柔和な風貌、確かな指導力を持つ光輝に惹かれていく。そんな彼が亜衣に見せたのは四枚の責め絵だった――。雪のように白い肌を荒縄で残酷に締め上げられた女性の絵……のはずなのに、さまざまな感情の内から湧き上がる、匂いたつような官能に亜衣は魅入られ、光輝の責め絵のモデルを引き受ける。肌を滑る縄に酔い、きつくいましめられるほどに、身体の熱は高まり蕩けていき……。