大陸における覇を競う王国、バートランドとヒューロット。両王国は、技術開発とスパイの育成に力をいれることで勢力均衡を保っていた。セシリア・フィリスは、そんなパートランドの名門スパイ学校に合格した女子学生。伝説のスパイのように活躍する日を夢見て入学したセシリアだが、個人授業が「拷問に耐える訓練」と称したちょっと変わった訓練ばかりで――。百合×拘束×スパイ調教ファンタジー。
金髪碧眼イケメン × 地味系メイド会社が倒産して失業した稲葉佳織。退職金も給料も支払われず、実家に助けを求めれば見合いを強要され、再就職もうまくいかない不運な日々を過ごしていた。そんなある日、道に迷っている金髪碧眼の青年クロード・ブランシェットを助けたことで、大使館付きの住み込みメイドの職を得る。日本に開設されたばかりの大使館のたったひとりの駐在員クロードのそばでメイドとして働くうちに心惹かれていく佳織だったが、とんでもない失敗をし解雇を言い渡されてしまう。懇願する佳織に、クロードは解雇を撤回するかわりに故国の家庭に伝統的に伝わる“懲戒”を受けるよう提案する。その手に握られているのは、使い込まれた風合いの武骨な手枷だった……。
「美里さんは強く、強引に求められるほど、感じてしまうMだ」まじめで地味なOL・篠原美里は、会社に荷物を届けに来る宅配会社のドライバー・栗田大輔に密かに想いを寄せていたが、想いを告げる勇気を持つ前に配達区域の担当者が変わってしまい……。落ち込む美里の自宅に通販の荷物を届けてくれた宅配ドライバーは大輔だった! 大輔はまっすぐに誠実に美里への愛を伝え、彼女の体を荒々しく愛撫する。美里は『M』であると自覚させられる行為に体の芯を火照らせ、戸惑いながらも受け入れていく。そして迎えた誕生日、高級ホテルのスイートルームで渡されたプレゼントは……。「美里さん専用の首輪だよ」首輪に刻印された『M』の文字。それは、美里のイニシャルのM。同時に――?年下さわやか好青年と探り愛SMロマンス。
「俺とおまえと縄しかない世界で、俺の縄に抱かれるんだ」リストラにあった貴船美紗子は高校時代の先輩・伊東佐和に誘われ、とある会社に再就職する。その会社は、なんと緊縛師(ロープアーティスト)鞍馬恭介の個人事務所だった!緊縛師――それは女性を縄で美しく淫らに縛りあげ、隠された魅力を引き出す縄の芸術家。未知の世界に戸惑いながらも、美紗子は初仕事で“縛り”のモデルを務めることになる。「愛しい女性を縛るときは、腕で抱くときと同じように縛らなくてはならない」恭介の言葉に胸を高鳴らせる美紗子。ステージに立ち恭介に縛られると体は熱く蕩け――。このイベントをきっかけに恭介の専属モデルとなったのだが……。
イケメンドS御曹司 × 勝ち気女子。「きみがマゾであることを証明しよう」Mだと認めたくないのに、拘束された身体は甘美な罠に堕ちていく……。不動産会社に勤める豊崎美晴。旧華族の流れをくむ資産家・朝桐家の不動産を担当することになった美晴は長年の努力が実ったのだと浮かれていた。朝桐家の資産を一手に取り仕切る悠人は淡々と不動産に対する疑問をぶつけるが、担当を引き継いだばかりの美晴はなにひとつまともに答えらず、契約を破棄されそうになってしまう!「なんでもする」と必死に食い下がる美晴に、悠人はクールな美貌にうすく笑みを浮かべ、黒革の拘束具を身につけるよう条件を出した。仕事のためと割り切り条件を受け入れた美晴だが、黒革の拘束具に残酷に縛められたわが身に息を飲む。いつしか熱に浮かされたように身体が火照り……。
「きみが欲しい……真紀の、血が」「はい……って、え?」優秀な社員だけが集められている海外営業部への異動辞令を受けた真紀。しかも営業部エースの浦戸が自分の営業パートナーにと、真紀を指名したという。クールで八重歯がキュートなイケメンハーフの浦戸先輩は全女子社員の憧れの的。そんな彼に指名され大喜びで部署を異動するが、浦戸の秘密と抜擢の理由を知ってしまい大困惑。じつは浦戸先輩は実年齢百数十歳の吸血鬼で、真紀は浦戸の好みの血の持ち主で…って、え?浦戸が欲しいのは、真紀の事務の能力でも、恋愛的なLOVEでもなくてまさかの『血』。吸血鬼とのラブコメディ。吸血関係はじめます!?
「亜衣さんを縄で抱くように縛りたい」縄でいましめられた裸身は羞恥にふるえ、官能の吐息をこぼす――。会社と自宅を往復するだけの退屈な日々を送っていた佐々木亜衣は、絵画教室で講師で画家の須藤光輝と出会い、落ち着いた物腰と柔和な風貌、確かな指導力を持つ光輝に惹かれていく。そんな彼が亜衣に見せたのは四枚の責め絵だった――。雪のように白い肌を荒縄で残酷に締め上げられた女性の絵……のはずなのに、さまざまな感情の内から湧き上がる、匂いたつような官能に亜衣は魅入られ、光輝の責め絵のモデルを引き受ける。肌を滑る縄に酔い、きつくいましめられるほどに、身体の熱は高まり蕩けていき……。