隠れて付き合っている七瀬とゆに。ゆにはバレー部で忙しい彼女のことを理解はしている。ただ大人しく、でも寂しく──過ごすしかない放課後。そんな誰にも言えない恋愛と、持て余した時間を裏垢に投下し続けていた。自撮りや愚痴、ほんの少しの惚気。誰でもいい。ささやかな発信。それが学校でバレてしまったとき、ゆには七瀬だけの彼女でいられなくなっていき──
付き合っていることは未だに周囲に秘密の七瀬とゆに。頑張る七瀬は好きだけど…部活にはあまり興味が出ないゆに。部活の話題は自然と気を使い、なぜか不自然な笑顔を作ってしまう。そんなとき七瀬は怪我で保健室に。そこには保健委員をしている風羽子がいて――。
七瀬を応援するためにきた大阪で、風羽子とベッドに潜ってしまったゆに。バレてないはず…でも自ら許せなくなって涙が溢れる。数日後、クラスメイトから団体割でプールに行こうと誘われた。七瀬との水着デートが叶うと二人で快諾。そして水着姿の七瀬から言われた言葉に、緊張感が走った。「瀧さんと仲良いの?」
信じたくない場面を見てしまい、階段で足を滑らせた七瀬。そうとは知らず、心配したゆにが七瀬に会いに行くとついてきた風羽子から衝撃の発言が──「わたしたち浮気してるよ」
七瀬と復縁したゆにだが、一緒に過ごす中で少しずつ違和感が目に付くようになる。そんな中、かつての想い人に会った風羽子から「会いたい」と連絡が入ったゆには、風羽子の元へ駆け出して──。
同級生の彼女がいながら、別の女子に誘惑される女子が主人公の本作。実は1話冒頭に、こんなモノローグがあります。 「だってあの時 君が可愛いって言ってくれれば きっとあたし悪いことしなかったのにね」 ……悪いことするんですね笑 どうやら「悪いこと」に向かって進んでいくようですが、どの様に悪いことに向かって進んでいくのか、誰がどう悪くて、どういう言い訳をするのか……あえて最初に先行き(ネタバレ?)を提示することで、却って内実が気になって仕方ない。下世話なスポーツ紙の「〇〇不倫発覚/か!?」というアオリの様な、強い誘引力(/は新聞の折り目ね)。 そして面白いのは、彼女持ちの主人公を誘惑する「二番目でいいよ」と言う女子。 この子の言い寄り方が巧みで、思わず「浮気するのもしょうがないな!」と感じてしまう程。突然至近距離に近寄り、恋愛可能性とメリットを提示し、駆け引き、取り引き、責任転嫁と、この1巻だけで恋愛心理テクニックの指南書になりそうなくらい。 テクニカルに見えるということは、そこにあるのはやはり、かなり下衆なものだという事。治安の悪い百合、確かに拝領しました!
主人公は素敵な彼女がいて幸せなはずなのに、どこかすれ違ってしまう不満をかこつ女子高生。彼女の前に「二番目でいい」と近づく女子が現れる。次第に心を掻き乱されていく様子が不安でたまらない物語。 主人公、その彼女、そして二番目の女。それぞれが人には見せない部分を持っているようだ。主人公は彼女への不満と、それを発散するSNS。彼女は主人公を大事に思う一方、不意に主人公を放置して不安にさせる。そして巧妙に主人公に接近する二番目の女の思考回路は、まだ全く掴めない。 かなりヤバそうなのは間違いないのだが……。 不穏な三角関係で浮気?百合。主人公陥落してしまうのか!?
同級生の彼女がいながら、別の女子に誘惑される女子が主人公の本作。実は1話冒頭に、こんなモノローグがあります。 「だってあの時 君が可愛いって言ってくれれば きっとあたし悪いことしなかったのにね」 ……悪いことするんですね笑 どうやら「悪いこと」に向かって進んでいくようですが、どの様に悪いことに向かって進んでいくのか、誰がどう悪くて、どういう言い訳をするのか……あえて最初に先行き(ネタバレ?)を提示することで、却って内実が気になって仕方ない。下世話なスポーツ紙の「〇〇不倫発覚/か!?」というアオリの様な、強い誘引力(/は新聞の折り目ね)。 そして面白いのは、彼女持ちの主人公を誘惑する「二番目でいいよ」と言う女子。 この子の言い寄り方が巧みで、思わず「浮気するのもしょうがないな!」と感じてしまう程。突然至近距離に近寄り、恋愛可能性とメリットを提示し、駆け引き、取り引き、責任転嫁と、この1巻だけで恋愛心理テクニックの指南書になりそうなくらい。 テクニカルに見えるということは、そこにあるのはやはり、かなり下衆なものだという事。治安の悪い百合、確かに拝領しました!