あらすじ

モーセに導かれてエジプトから脱出し、約束の地カナン(パレスチナ)に戻ってきたイスラエルの民は、ソロモン王のもとで巨大な中央集権国家を作り上げた。諸国との貿易も行ない、神殿も完成させ、王国は全盛期を迎えたかに見えた。だが人々の心は神から離れていき、再び悪行がはびこった。王国は分裂し、破滅への道を辿り始めたのだった――。
聖書 I 旧約篇 姦淫するなかれ

神は天地を創造し、エデンの園にアダムとエバを置いた。しかし約束を破った二人を追放してしまう。やがて地上に悪行がはびこるのを嘆いた神は、大洪水を起こして全ての生き物を滅ぼそうとする。だがノアとその家族だけは別だった。彼らは神の言い付けどおり、黙々と箱舟の建造を始めた。そんなノア達を見て、人々は馬鹿にして笑うのだが――。

聖書 II 旧約篇 殺すなかれ

モーセに導かれてエジプトから脱出し、約束の地カナン(パレスチナ)に戻ってきたイスラエルの民は、ソロモン王のもとで巨大な中央集権国家を作り上げた。諸国との貿易も行ない、神殿も完成させ、王国は全盛期を迎えたかに見えた。だが人々の心は神から離れていき、再び悪行がはびこった。王国は分裂し、破滅への道を辿り始めたのだった――。

聖書 III 旧約篇 偽証するなかれ

捕虜の生活を終えエルサレムへ戻ってきたイスラエルの民だが、祭儀をおろそかにし、次第に堕落していった。そんな時、神によって選ばれた預言者と呼ばれる人々が現れる。彼らは警告を発し、時には命懸けで王に詰め寄った。そのひとりイザヤは、近い将来「主の僕」が民を救うという希望を伝えた。その人こそイエス・キリストだった――。

聖書 IV 新約篇 豚に真珠をやるな

イエス・キリストは、十二人の弟子と共に宣教を始めた。わかりやすい言葉で神の国の到来を告げ、人々に福音を語った。またある時は、病気の人々を癒し、嵐を静めるなど数々の奇跡を行なった。それを目の当たりにした人々は、彼こそが救世主だと信じて疑わなかった。だが弟子の一人であるユダは、銀貨の誘惑に負けてイエスを裏切ろうとする……。

聖書 V 新約篇 死者に涙をながせ

イエスは、自らの死と弟子たちの裏切りを予告しながら別れの食事をした。そしてオリーブ山に登ると迫り来る死の恐怖と闘った。やがて祭司たちによって逮捕されると、イエスを死に陥れるための裁判が夜を徹して行なわれた。かつてあれほどイエスを崇拝した人々が嘘のようにイエスを侮蔑し、顔にツバを吐きかけ、殴ったり暴行したりした……。

聖書 VI 新約篇 狭き門より入れ

天の啓示を受け、イエス・キリストこそ神の子と信じたパウロは回心し、キリスト教徒になる。そして、宣教のためローマへ渡り、キリスト教を広める重要な役割を担うことになった。あなたがたは世の光である。その光を人々の前に輝かせなさい――。マンガで読む、世界一簡単な「聖書」完結篇。特別付録「いまさら聞けない『聖書』の基礎知識」も収録。