意外?とタメになる節約#1巻応援

お金を貯める一番のコツは生活水準を上げないこと という名言のもと、日々生きております。 おっしゃるとおり、無駄な支出を減らすことが一番大事。 本作は、超優良企業で働いていた主人公が、とある金持ち経営者と結婚を期に寿退社する・・・はずだったが、実は、金持ちというのも、経営者というのも全部ウソで、職も結婚も、そしてお金も何もかもなくなってしまったという流れ。 結婚詐欺・・・といえるかわかりませんが、 絶望の中で、それでも生きていくために日々の生活を見直していきます。 お金を貯めるガチガチのビジネス書よりは、非常にとっつきやすく、 つい買ってしまう無駄なものとか、我慢の難しさ、我慢との適度な付き合い方とか、よくある落とし穴に首がもげそうになるほど、うなずいてしまいました。 特に家計簿。 市販の家計簿って謎に書く欄多いすよね。挫折させるつくりになっているとしか思えないっす。 主人公のように、ただのノートになぐり書きで十分だと共感しました。 これまでの生活から急変しても、意外と適応能力の高く、必死に学ぶ(やらざるを得ないだけかもですが…)姿勢のある主人公が応援せざるをえません。 新たな恋の予感もあり、これまでの経験をいかしてどう発展していくのか続きが楽しみな作品です。

六文銭
六文銭

愚かな主人公と共に成長しましょう

若くてかっこよくて飲食店のオーナーをしている恋人と結婚するので仕事辞めます!幸せになります! と寿退社かました途端、恋人に逃げられすべてを失った女性が再び立ち上がるお話…だけど主人公のあすみにあまり同情できないのがこの作品の面白いところです。 ・結婚したら僕が全部養ってあげるからね、あとで何百万入れとくからね! という恋人の言葉を疑わず、全部自分のカードで支払い ・ほんとに大丈夫なの?1年は付き合って見極めたら?という冷静な家族の言葉を無視 ・生活費がなくなったので親友に金を貸してと泣きつく ・食費すら切り詰めなきゃいけないのにデパコスのマスカラ、高級万年筆、お洒落カフェのスコーンなどを買う うーん。やっぱり同情できないんだなあ…。 とは言え、いきなり生活水準を下げるのはとても難しいことですよね。 しかも、約束されていた幸せが全部なくなってしまったなら尚更。 まだ28歳ならすぐバイトすりゃいいじゃん、頭下げて実家帰ればいいじゃんと思うのですが、悔しさ寂しさ恥ずかしさ…いろいろな思いがあることでしょう。 読んでいて8割方イライラモヤモヤさせられるあすみですが、なんだかんだ立ち上がって強く生きようとしています。 ちょっとだけ同情して、ちょっとだけ馬鹿にして、たっぷり反面教師にしながらしっかり見守っていきたいと思います。

野愛
野愛
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
※本棚・フォローなどの各アクションメニューはこちらへ移動しました(またはフローティングメニューをご利用ください)