あらすじ

「俺はお前がどんな答を出そうとそれが正しいと思うから」幼い頃起こったショッキングな出来事により声を失った烈は、以降カイに守られてきたが、それが重荷になり、カイから離れるため日本に渡っていた。久しぶりに戻ったアメリカでカイと再会するが…。アメリカに一時帰国した烈の物語、エピローグ「離脱」。
君の隣には1巻
大学で知り合った、花街育ちの漸(ぜん)とアメリカ出身の烈(れつ)。烈は漸に惹かれるも苦い思いを抱え踏み込めずにいた。一方、色街で育ち恋愛の機微を知る漸は、焦ることなく烈を見守っていた。恋情、友情、思慕、独占欲、さまざまな感情に翻弄される青年たちの青春群像劇、プロローグ「Kiss」+第1話。
君の隣には2巻
「烈、俺から離れられると思うなよ」烈の双子の弟、カイ。七夕以降、漸の脳裏にはその存在が焼き付いていた。漸は時間をかけて烈に向き合おうとするが、カイが突然来日する。それ以来、烈の姿は大学から消えてしまった。二人の間に何があったのか…。漸は烈のために、その複雑な関係に足を踏み込んでゆく。恋情、友情、思慕、独占欲、さまざまな感情に翻弄される青年たちの青春群像劇、第2話。
君の隣には3巻
「君、俺とおんなじ目で烈を見てた」そう告げたカイの、漸に向ける眼差しは険しい。カイは直接、漸の元を訪れていた。一方是近は、音沙汰のない烈を心配し、彼のマンションを訪ねる。烈と対峙しながらモヤモヤした自分の気持ちを抑えられなくて…。恋情、友情、思慕、独占欲、さまざまな感情に翻弄される青年たちの青春群像劇、第3話。
君の隣には4巻
「アンタ、烈の前で泣いてないだろ」高層ホテルの一室で向き合う二人。漸は自分のやり方でカイを理解しようとするが…。恋情、友情、思慕、独占欲、さまざまな感情に翻弄される青年たちの青春群像劇、第4話。
君の隣には5巻
「ないワケね~だろ。ちゃんと聞けよ、烈」あの夜、何かあったのか?そう問えない烈に、漸はきっぱりと言った。一昨日の夜、帰って来なかったカイ。彼が漸と会っていたことを知った烈は強いショックを受ける。そして口論の末、家を飛び出してしまう。そんな烈を、漸が待っていた。恋情、友情、思慕、独占欲、さまざまな感情に翻弄される青年たちの青春群像劇、第5話。
君の隣には6巻
「俺がお前を必要としてる。それだけじゃダメなのか?」漸は、自分と父親との再会の場に烈を立ち合わせ、父親との関係にケリをつける。そして、烈は漸に自分からカイとの関係を告白することに。恋情、友情、思慕、独占欲、さまざまな感情に翻弄される青年たちの青春群像劇、第6話。
君の隣には7巻
「俺を好きになるってのは、こ~いう事だと思うんだけど」ようやく、お互いの気持ちを言葉にして伝え合った烈と漸。二人は漸の実家、置屋の中村屋に向かった。漸は空蝉の間を女将から借り受ける。それは漸のひとつの決心の表れでもあり、烈の覚悟への問いかけでもあった。恋情、友情、思慕、独占欲、さまざまな感情に翻弄される青年たちの青春群像劇、第7話。
君の隣には8巻
「漸に出会えてよかったなぁ俺…」空蝉の間で、漸は今まで知らなかった烈の姿を目の当たりにする。一方、漸の気持ちを受け止めた烈の心に今までなかった強い想いが沸きあがる。恋情、友情、思慕、独占欲、さまざまな感情に翻弄される青年たちの青春群像劇、第8話。
君の隣には9巻
「俺たちは半身だから。心配するな」カリフォルニアで母親と祖父と弟カイの4人で平和に暮らしていた烈。そんな彼に、ひとりの男が近づいてきた。カイだけがその男に不審な想いを抱くが…。烈とカイの過去の物語。恋情、友情、思慕、独占欲、さまざまな感情に翻弄される青年たちの青春群像劇、第9話。
君の隣には10巻
「俺は、強くなんかないよ」衝撃的な出来事に傷つく烈。カイは烈を気遣い、周囲には全てを隠し通す。ある日、弁護士が現れ、平穏な日々が崩れ始めた。恋情、友情、思慕、独占欲、さまざまな感情に翻弄される青年たちの青春群像劇、第10話。
君の隣には11巻
「今、要らないものなど何もないんだ」母親の命日を弔うため、いったん日本を離れたカイ。烈はカイと共にアメリカに帰国することを決意する。そのために、烈が出した決して譲れない条件とは…。漸、烈、カイは三者三様にそれぞれの想いに答えを出していく。恋情、友情、思慕、独占欲、さまざまな感情に翻弄される青年たちの青春群像劇、最終話。
君の隣には(エピローグ)
「俺はお前がどんな答を出そうとそれが正しいと思うから」幼い頃起こったショッキングな出来事により声を失った烈は、以降カイに守られてきたが、それが重荷になり、カイから離れるため日本に渡っていた。久しぶりに戻ったアメリカでカイと再会するが…。アメリカに一時帰国した烈の物語、エピローグ「離脱」。
君の隣には(番外編1)
いつも一緒の烈、漸、是近、仲良し3人の日常物語。いつも漸にいたずらをされる是近は、見返すために漸と勝負をするが…。番外編「蝉とゲラと嘘つきと」。
君の隣には(番外編2)
「不器用な二人だよな」漸の本当の母親は若い芸妓の玉子だ。誰に聞かなくても、漸は幼い頃からそれを知っていた。許されない恋の果てに宿った漸を、中村屋の女将が引き取ったのだ。漸が中学生になったある夜、過労で倒れた玉子の代わりに、ある座敷を秘密で務めることとなる。どうしても会って聞きたかった、その席の主とは…。漸の過去の物語、番外編「空蝉」。