奥州の覇者・独眼竜政宗の右目となって忠義を尽くした知勇の軍師・片倉小十郎。その熱き生と、主従関係により結ばれた堅き絆の物語が戦国乱世を駆け抜ける!!
伊具郡の相馬勢を駆逐するべく、小十郎と政宗は、いよいよ初陣に発つ!九百騎六千の大軍勢を相手に、小十郎はある秘策で伊達を奇跡の起死回生へと導く。己の名を一躍戦国の世に知らしめた、その華麗にして雄渾なる采配とは!?
奥羽に激震を齎す来訪者、森蘭丸。第六天魔王・織田信長の側近中の側近であるその男が放った一言に、伊達家が凍りつく…。織田家臣の静かなる恫喝を皮切りに、小十郎は、蘭丸を相手に壮烈な心理戦を展開!奥羽に、伊達家に、一体何が起きたというのか!?
燃え盛る本能寺にて織田信長が自刃──。伊達者たちは覇王が残した天下に想いを馳せる!一方で伊達家中に政宗の廃嫡を唱える不穏な動きを察知する小十郎……。伊達家の結束は綻び、黒い歴史の幕が上がる。政宗を護るための戦いに、片倉小十郎が鬼となる!!
伊達家分裂の危機を乗り越え、小十郎と政宗は、奥羽の覇者となるべく相馬最終決戦に出陣す──。勇壮なる戦火の華が、今咲き乱れる!『伊達の鬼軍師片倉小十郎』立身出世編、此処に完結!!