あらすじ

泰司とルカは日本パスタ界のマエストロ(巨匠)と呼ばれるパスタイオ・玄葉兼春の店へ偵察に。「日本が誇る13のパスタ」記念誌の表紙を飾るにはこの巨匠をも超えないとならないが!? パスタのおいしさを追求し続けるパスタイオ達の物語、完結!
パスタの流儀 1巻【特典付き】

父が経営するパスタ専門店は地元の超人気店。泰司は幼なじみの遥と共に店を継ぐことを夢見るが父は他界。遥は芸能界へ。単身イタリアへ渡った泰司は有名イタリアンレストランでパスタ修業をはじめる!!

パスタの流儀 2巻【特典付き】

パスタの師匠・ファビオから日本へ帰るように言われた泰司。泰司の姉弟子である優美の店が閉店の危機にあるという。絶品のパスタを振る舞う泰司は腕を見込まれて、ある人物への料理指南の依頼が…!?

パスタの流儀 3巻【特典付き】

三沢から「スタジオーネ」をパスタ専門店に鞍替えしてみてはと提案される優美。泰司は結婚式参列のために再びイタリアへ。そこで待っていた奇跡の出会いとは…!?

パスタの流儀 4巻【特典付き】

ルカの店「イル・ミリオーネ」が軌道に乗ったある日、泰司は三沢から政府主催「日本が誇る13のパスタ」という記念誌発行の企画を知る。その表紙を飾る栄誉を得られるのはたった1人のパスタイオだけ…!

パスタの流儀 5巻【特典付き】

泰司とルカは日本パスタ界のマエストロ(巨匠)と呼ばれるパスタイオ・玄葉兼春の店へ偵察に。「日本が誇る13のパスタ」記念誌の表紙を飾るにはこの巨匠をも超えないとならないが!? パスタのおいしさを追求し続けるパスタイオ達の物語、完結!

パスタの流儀

パスタの魅力を再認識

パスタの流儀 花形怜 才谷ウメタロウ
六文銭
六文銭

パスタっていいですよね。 安いし、美味しい、腹もちもいい。 お金がなかった学生の頃は、米よりもよく食べていた気がします。 ただ、カレーと同様にベースの平均点が高いので、 家でつくってもソコソコできてしまうから、 「わざわざ外食してまでパスタは食べたくないなぁ」 とか思っていた・・・時期が私にもありました。 本作を読んで考えを改めます。 すいません。 (当たり前ですが)めっちゃ奥深い。 そして、素人よりもプロのそれのほうが圧倒的に美味しそう。 冒頭の展開(実家がパスタ屋で幼馴染がいて)はまだ未消化なのですがなんとも言えませんが、主人公はイタリアでパスタ職人として働くところから始まります。 そこでの修行を経て日本で、先輩のあるイタリアンレストランを手伝うことになるという流れ。 とにかく展開がはやく飽きさせないのがすごい。 もちろんタイトル通りパスタの歴史や知識がふんだんに出てくるので読み物としても面白い。 特にパスタの立ち位置とか、イタリア人のパスタに対する意識の部分。 大衆食だからこそ、逆にその歴史や文化まで根付いた奥深さを感じさせます。 一介のマンジャ・パスタとしては、パスタイオ(パスタ職人)の心意気に、ただただ感動します。 それにしても同著者の「本日のバーガー」同様、出てくる料理が美味しそうなので、食べたくなりますね。 パスタはどこの家にもあるからよりいっそう誘惑が強いです。