あらすじ

施設でボランティアを始めた女子大生・佐山はそこで目にする様々な現実に心を痛め悩みを強めていく。遺棄、虐待、飼育崩壊…見たくもない姿をまざまざと見せつけられても、それでも彼女はいきものに関わり、自分なりの答えを探していくーー。 それはやっぱり、「いきものがすきだから」。 奇才・カレー沢薫が描き切る、いきものとの向き合い方とは。胸に迫る動物保護施設ものがたり、万感のクライマックス。
いきものがすきだから 1

動物保護施設ー-。そこにはあらゆる境遇の犬が持ち込まれる。動物好きの女子大生・佐山は、保護活動に参加するもそこで直面する苛酷な現実に、価値観を大きく揺さぶられる。だがそれでも、努力が報われなくても、彼女は折れずに向き合う。それは「いきものがすきだから」。「きみにかわれるまえに」で多くの感動を呼んだカレー沢薫が、新たに描く‘‘いきもの‘‘の物語。

いきものがすきだから 2

施設でボランティアを始めた女子大生・佐山はそこで目にする様々な現実に心を痛め悩みを強めていく。遺棄、虐待、飼育崩壊…見たくもない姿をまざまざと見せつけられても、それでも彼女はいきものに関わり、自分なりの答えを探していくーー。 それはやっぱり、「いきものがすきだから」。 奇才・カレー沢薫が描き切る、いきものとの向き合い方とは。胸に迫る動物保護施設ものがたり、万感のクライマックス。

いきものがすきだから

犬を飼っているし愛しているからこそ

いきものがすきだから カレー沢薫
さいろく
さいろく

私は老犬を飼っていて、もう永くないというのを聞かされて早2年ぐらい。まだまだ長生きしてほしい。 でも現実を見つめると結構色々ネガティブというか暗い思考に囚われて、無償の愛を提供し続けてくれる愛犬を抱きしめながら枯れるまで涙が出る時がある。 そんな愛犬家だからこそ、というと語弊があるかもしれないけど 保護団体ってどういうシステムなんだろう、とか 世の中は実際どういう実態なんだろう、とか そういうのはぶっちゃけとても気になる。 でもニュースでペットショップ問題とか暗い話題が出るとシャットアウトしてしまう。わかってるつもりだからこれ以上知りたくないと考えてしまう。 本作はそういうシステムというか、どちらかというと「なんでやってるのか」とかそういう人間のエゴみたいなところにも焦点が当てられていて、カレー沢薫先生はきっと生き物が超好きなんだろう、葛藤があってなんとかしたいんだろう、でも解決できないというのも理解しているんだな、というのを感じられる気がする。 とても深いツラい話もあり、人間のエゴというか業というかもあり。 でも犬猫かわいいよねっていうそこに帰って来る。 こんな絵でギャグテイストなのに泣かされるとは思わなかったなぁ。 2巻読むの怖いけど買ったので今から読む。