あらすじ『SHAMAN KING』花組公式外伝、ついにクライマックスへーー。ハオ組の中の三人、カンナ・マチルダ・マリオンの過去が明らかに。マフィアのボスの娘・マリオンは、人形を操ることのできるシャーマン。ナポリの街でママと二人ぐらしをしつつ、日々街で起こる争いにうんざりしていた。ある日マフィア同士の抗争に巻き込まれ、ママやボスの部下であるトニーと絶体絶命になってしまったマリオン。そんな彼女の前に現れたのはーー!? 三人の少女は、ついにめぐりあう。彼女たちの出会い、別れ、そして新たな旅立ちが描かれる、堂々の完結巻。
シャーマンキング本編、チームハオ・花組が結成されるまでのカンナ・マチルダ・マリオンの3人の過去を描いたスピンオフ。 本編でハオに与することになる以上、何がどうあっても彼女たちの過去は決してハッピーなものではない…というかある程度幸せだった状態が打ち砕かれたところでハオに出会うというつらい結末を覚悟して読みすすめるタイプの作品です(こういうの、メリーバッドエンドというんですかね)。 特にマフィアの娘として争いと死に寄り添い続けた結果絶望に落とされるマリオンのエピソードが過酷さを徹底していて印象深かったです。作画もかわいくてなんか変な癖(ヘキ)に目覚めそうになった…。 本作読後にSUPER STARの時間軸ではなんの因果かふんばり温泉に住み込みしている彼女たちのことを考えると不思議というか、シャーマンキングという作品がキャラクターに対して持ってる懐の深さみたいなものを改めて味わえたような気がしました。