あらすじ祖父が「一郎」、父が「二郎」でなんとなく自分は「三郎」という名の人と結ばれるような気がしているふじこ。そんなふじこに、あいのさんは“三郎の運命(のろい)にまどわされないで”と言うけれど!? いよいよ壊れかけのアトランティス会館で運命の歯車が回り始める――
築97年のおんぼろビル「アトランティス会館」が舞台…というより主人公? まもなく取り壊されることを察して、精霊として人間の姿になったアトランティス会館と、現オーナー・あいのさん(97)、そして新社会人であいのさんのひ孫・ふじこ。ビルはどんな最後を迎えるのか… それにしても、あいのさんは97歳に見えない。少女。