あらすじ

村田くんのことが ずっと大好きだったのに。この気持ちは、恋じゃないの? ――別クラスの佐藤さんに告白された、オメガの村田くん。けれど、そんな佐藤さんが村田くんに迫っていく様子は、完全にアルファのもので…。「今までにないオメガバースに衝撃」「オメガバースは知らなかったけど面白かった」「村田くんかっこいい!」…と早くも大反響の「男女の切実な恋心と欲情」をご堪能ください。 ※『夏の魔物 分冊版 : 1~2』を収録
夏の魔物 : 1
村田くんのことが ずっと大好きだったのに。この気持ちは、恋じゃないの? ――別クラスの佐藤さんに告白された、オメガの村田くん。けれど、そんな佐藤さんが村田くんに迫っていく様子は、完全にアルファのもので…。「今までにないオメガバースに衝撃」「オメガバースは知らなかったけど面白かった」「村田くんかっこいい!」…と早くも大反響の「男女の切実な恋心と欲情」をご堪能ください。 ※『夏の魔物 分冊版 : 1~2』を収録
夏の魔物 : 2
「普通がいい…」「普通ってなに」――アルファの陽菜子とオメガの村田くんの、特別なようで普遍的な「男女の切実な恋心と欲情」のお話。高校生になった陽菜子と村田くん。別々の学校になったふたりに、環境だけでなく気持ちの変化も訪れ始める…? 「今までにないオメガバースに衝撃」「オメガバースは知らなかったけど面白かった」「村田くんかっこいい!」…と早くも大反響! 新キャラも登場し世界が広がっていく、待望の第2巻。※『夏の魔物 分冊版 : 3~7』を収録
夏の魔物 : 3
「性別とか関係なくない?」「関係なくねえよ」――同級生の大原くんは、村田くんのクラスによく訪れるようになっていた。そして様子がおかしかった加瀬さんのことを、気にかけている村田くんだけど・・・。『青野くんに触りたいから死にたい』の椎名うみ先生も推薦! 「これは正しいことではないけれど、セックスは二人きりの遊びだし、侵略だし、恋だ。」オメガとアルファ、ふたりの関係性に変化が起こり始める第3巻。 ※『夏の魔物 分冊版 : 8~12』を収録
夏の魔物 : 4
「どうしていっしょにいるだけじゃだめなの」「俺に全部ちょうだい」――加瀬さんの騒動を通して、オメガとアルファの運命に改めて向き合った陽菜子と村田くん。村田くんの“ずっと考えてたこと”を聞いた陽菜子は…?『殺さない彼と死なない彼女』の世紀末先生も、「彼らは何度も初めてを繰り返す。そのどれもが危うく美しく、私たちは目を離せない。」と絶賛!オメガとアルファ、ふたりの関係性が確実に進展していく第4巻。※『夏の魔物 分冊版 : 13~17』を収録
白崎さんは■■■■がしたい!

白崎さんは■■■■がしたい!

オナニーが大好きな、会社員の白崎さん。だけどこれまでの28年間セックスしたことがなく、痛くて自分の中に何も入れられないことに悩んでいた。誰かとセックスしたら入れられるようになるかもしれない!そう考えた白崎さんは、会社の後輩で高身長な渡瀬くんに「私とセックスしてくれませんか?」と提案してみるけれど…!?オナニーして幸せなら、恋愛は必要ない?性欲や恋心を新たな視点で描いた、全ての女性を肯定したい溺愛ラブストーリー※『白崎さんは■■■■がしたい! 分冊版 : 1~3』を収録
夏の魔物 番外編

夏の魔物 番外編

大学生になった村田くんは忙しそう…だけど村田くんに会いたい陽菜子は、思わず村田くんの家へ会いに行ってしまう。明らかに疲れている様子の村田くんを心配する陽菜子だったけど、村田くんが「セックスしないの?」と聞いてきて――※紙の単行本『夏の魔物』4巻に収録されている番外編と同じ内容です
夏の魔物
これは決して夏のせいなんかじゃない #1巻応援
夏の魔物 ノムラララ
せのおです( ˘ω˘ )
せのおです( ˘ω˘ )
ララ先生は、個人的にコミティアの新刊の中で一番楽しみにしていた作家さんですが、遂にデビューされました! 私がララ先生の作風で、そして『夏の魔物』で一番好きな点は、 人物たちが抱える、あらゆる方向性を持った複雑な感情が、全て綺麗に表情に現れているところです。 微妙に変わったり、コロコロと変わったりと、1コマ1コマ全て違う表情をしている人物の顔に、我々は釘付けになります。 『夏の魔物』の中で、主人公の佐藤さんと村田くんが複雑な感情を持っているのは、枷になっていることがあるからです。 それは、絶対に覆ることのない、女性アルファと男性オメガの、オメガバースの関係性です。 オメガバースには、オメガが弱者、アルファが強者という、カースト制が存在します。 (詳しくはググっていただけると助かります…笑) オメガは、ある時期に入ると、無条件にアルファを惹きつけてしまうので、恋愛・肉体関係においてオメガに選択権や決定権はないものとされています。 『夏の魔物』の魅力は、 "絶対的なカースト制がある世界観のもとで生まれたこの感情は、自身の体質≒階級(アルファ・オメガ)を排除したものだと信じたい(信じている)" という想いから溢れ出る、主人公たちの言葉や行動です。 オメガは無条件にアルファを引き寄せますが、その中でも特別惹かれあったアルファとオメガの繋がりを「運命の番」などと言います。 しかし、本作は違うんです…! 2人はアルファだから・オメガだから惹かれあっているんじゃないんです。 佐藤さんは、第一話で村田くんに告白するために空き教室に呼び出しますが、 そこで初めて自身がアルファであること、また、村田くんがオメガであったことに気づき、 「この気持ちは、ずっと恋だと思っていた。でも違った!私がアルファだから!」と混乱し、取り乱してしまいます。 ここで取り乱してしまうのも、今までの村田くんに対する感情は本物の恋であったことを信じている故なのです。 なので、読んでいてとても苦しいシーンでした。 村田くんも、オメガだから佐藤さんを受け入れた(ナニがあったかはもう是非読んでください…!!笑)訳ではないという気持ちを打ち明けるタイミングが、また絶妙なんですよね…!! 彼は佐藤さんに対して、少し投げやりな台詞や行動をとるのですが、それはまるで、 "自分は決してアルファ=佐藤さんに支配される側ではなく、アルファとオメガの関係性とは全く無縁のところで、佐藤さんを想っている" ということを遠回しに言っているかのようです。 そんな村田くんのちょっと生意気な性格と表情、是非みなさんにも見て欲しいです。 絶対虜になります…!笑 本作は、2020年4月現在、コミックシーモアにて先行配信されていますが、今後各電子書籍サイトでも配信予定だそうです。 もしかしたら、「オメガバース」というジャンルに抵抗を持っている方もいるかもしれませんが、まずは試し読みをしてみて欲しいです…! もちろん、オメガバースを知らなくても楽しめます。 この作品のあの空気感に触れたら、読者は「夏の魔物」に取り憑かれること間違いなしです。 …余談ですが、過去のコミティア出展の際に、Twitterで大童澄瞳先生から絶賛のコメントを頂いたことのある作家さんなので、 作画や構成力はピカイチです!