あらすじ魔女と、その見習い達が平和に暮らす盃島。始祖である「焔の魔女」を称える300年祭の夜、島は謎の巨大浮遊物による攻撃を受け、炎に包まれた。生き残ったのは、ロロアをはじめとするわずかな見習い魔女達だけ。頼れる大人がいなくなった今、存在するかどうかもわからない「焔の魔女」に救いを求めて、見習い魔女達は旅立ちを決意したが…!? 『宇宙よりも遠い場所』コミカライズで注目の著者による、本格ファンタジー第1巻!
舞台は聖なる泉から生まれる子供を魔女になるまで育てている、盃島という空に浮かぶ島。 300年続くこの島では魔法学校に通う魔女見習いたちが年に1度の祭りの準備に勤しんでいました。 しかし、穏やかな時間が流れていたこの島は、その祭りの日に15人の魔女見習いを残してその歴史に幕を下ろすことになる、という物語です。 島の中で育ち、外の世界を全く知らなかった魔女見習いたちが一夜にして故郷を追いやられることになるという導入から始まる、苛烈な世界観の作品です。 タイトルからも『十五少年漂流記』のオマージュであることが感じられ、ここから彼女たちが力を合わせて生き残っていく様子を描いていくのだと思うのですが、この作品はそれだけではなく、彼女たち(正確には"魔女たち")の「加害者」としての側面も描いていきます。 ここに盃島が滅ぶことになった理由が隠されていそうですが、故郷を追われた魔女見習いたちがいかにその事実を知ることになるのか、単純な物語では終わらない深い世界設定が伺える作品です。 1巻まで読了