あらすじ

西暦2005年、消える子供が流行――。やまぐち葉菜は、そんな子供の一人で、おぞましい異世界も、病気扱いされる自分も大嫌い。対照的に、立花たろうは異世界での冒険が気に入っている。二人は迷い込んだ異世界で重傷を負い、かろうじてしっぽ状の生物と合体し共生することで、生きながらえる。人ならざる者となって帰ってきた二人を迎えた謎のお姉さん・リーズル吉田は、二人が「合格」したと告げる。
ミルククローゼット(1)

西暦2005年、消える子供が流行――。やまぐち葉菜は、そんな子供の一人で、おぞましい異世界も、病気扱いされる自分も大嫌い。対照的に、立花たろうは異世界での冒険が気に入っている。二人は迷い込んだ異世界で重傷を負い、かろうじてしっぽ状の生物と合体し共生することで、生きながらえる。人ならざる者となって帰ってきた二人を迎えた謎のお姉さん・リーズル吉田は、二人が「合格」したと告げる。

ミルククローゼット(2)

西暦2005年、消える子供が流行――。世界中で続出する“リーズル症候群”によって消える子供たち。それを救えるのは、平行宇宙でしっぽ族と合体し、再生した子供たちで結成された『ミルク隊』だけ。謎のお姉さん・リーズル吉田の指揮のもと、『ミルク隊』は平行宇宙へとジャンプし、不条理な戦いを強いられる……。

ミルククローゼット(3)

西暦2005年、消える子供が流行――。世界中で続出する“リーズル症候群”によって消える子供たち。それを救えるのは、平行宇宙でしっぽ族と合体し、再生した子供たちで結成された『ミルク隊』だけ。平行宇宙で子供たちが強いられる不条理な戦い。その果てで彼女たちが見たものは……。「絶望してる!?もっと絶望しろ」

ミルククローゼット(4)

すべての子供宇宙、すべての生き物を栄養にして、たった一つの大人宇宙を作る宇宙再生計画。その為には、宇宙達を支える約6千兆もの生き物の命を犠牲にしなければならなかった。ミルク隊が冒険の果てに見つけた宇宙の“おわり”と“はじまり”……。富沢ひとしが描く、奇想のSF物語『ミルククローゼット』完結。――「でも、今ならわかる。あたし、大人になる」