あらすじ故郷の焼き払ったカロンに復讐を果たした勇者キリエ。カロンへの復讐の過程で知り合いキリエになついたベアト。自称、奴隷のベアトは治癒魔法が使える優秀な少女だった。キリエとベアトは王国に反旗を翻すレジスタンスに加わることになったが…。一方、王国側は勇者キリエが生存してることを知る! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
読む前はこんなタイトルだしギャグっぽい感じかなと思ったんですが想像より何杯もダークでシリアスな話でした。 勇者に選ばれた村娘のキリエは「沸騰」というハズレ能力を引いてしまったばかりに王に命を狙われ村ごと焼かれてしまいます。この描写が徹底しているのでキリエの復讐にも相当な説得力が生まれていて見事。 沸騰を利用して戦ったり恨みを晴らすのも迫力あります。読んでて脳裏をよぎりましたけどジョジョにもそんなスタンドがあったような…。 ただ復讐のシーンはグロくてちょっとやりすぎかも…嫌なやつが痛々しい目に遭えばスッキリするっていうレベルを超えてる気がする。 個人的な復讐をゴリゴリ果たしていくっていうよりは体制転覆モノとしてのカタルシスを楽しみたいですね。