あらすじ「悪妻」と呼ばれた娘は災いをもたらすか―― 婚家に繁栄をもたらす一族の出ながら“稀代の悪妻”と呼ばれる水松女。その実、元夫から酷い暴力を受けていた水松女は、新たな夫・吉次郎の寛容で誠実な人柄に救われていく。そんな中、水松女の悪評を信じる家臣たちが美しい側女を屋敷に迎え…? ファンタジー名手・大海とむが描く歴史ロマン第2巻!
日本の戦国時代を参考にしたと思われる架空の世界観の漫画です。戦により夫を亡くした謎めいた姫君・水松女と人徳のある若君・加左吉次郎が夫婦になるところから物語が始まります。 武士が戦っている世界なので、主人公の姫君は周囲の思惑にふり回されてしまいます。しかし、見た目はたおやかな姫君が実はなかなかの知恵者というのが見どころです。受け身で守られるだけじゃない、立ち上がって闘うヒロインが好きなかたにはおすすめです。 序盤は姫君の謎が多くひも解くのが大変ですが、そのぶん推理する醍醐味があります。作者が不思議な設定のある恋愛ものが得意なので、姫君と若君の仲がどんな風に進展していくのかも楽しみです。