あらすじ

絶世の美女ゼフィルスは、夫の策略により、財産と最愛の父を失ってしまう。彼女の7人の娘たちは、母とおなじゼフィルスという名を名乗り、母の人生を台無しにした世界中の男と文明社会に復讐を誓う。しかし、末娘のミルダは、酒豪で絶倫の関五本松(せき・ごほんまつ)に惹かれていく……。お色気あり、お笑いありの異色問題作!! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT259~260『地球を呑む』第1~2巻収録 <初出掲載>1968年4月号~1969年7月25日号 ビッグコミック連載
地球を呑む 【手塚治虫文庫全集】

絶世の美女ゼフィルスは、夫の策略により、財産と最愛の父を失ってしまう。彼女の7人の娘たちは、母とおなじゼフィルスという名を名乗り、母の人生を台無しにした世界中の男と文明社会に復讐を誓う。しかし、末娘のミルダは、酒豪で絶倫の関五本松(せき・ごほんまつ)に惹かれていく……。お色気あり、お笑いありの異色問題作!! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT259~260『地球を呑む』第1~2巻収録 <初出掲載>1968年4月号~1969年7月25日号 ビッグコミック連載

地球を呑む

ビッグコミック創刊号から連載!!

地球を呑む 手塚治虫
酒チャビン
酒チャビン

手塚先生が青年誌向けに書かれた初の作品ということになりましょうか。テーマは「幸せとは?」という感じです。 お金を滅ぼし、法律・道徳を狂わせ、男に復讐することをめざすゼフィルスの娘さんたちと。お酒のこと以外は一切興味のない関五本松さんたちの物語です。 ビッグコミック創刊号の他の執筆陣は、白土先生、さいとう先生、石森先生、水木先生なのですが、いずれも読切タイプの連載だったのに対し、本作は途中短編形式のものが何話か挟まりますが、基本的には長編ものとなってます。 ご本人は長編ものは中弛みしてしまう可能性があるので、皆と同じく読切タイプで行きたかったようなのです。 ちなみに手塚先生は、ビッグコミック誌上で本作の後、「I.L」「きりひと讃歌」「奇子」「ばるぼら」「シュマリ」「MW」「陽だまりの樹」とエグいくらい名作を発表し続けます。凄か!!! わたし如きが神の作品になんだかんだ言うのも烏滸がましいのですが、確かに本作は中盤まではスリルとサスペンス溢れたおもしろマンガなのですが、中盤以降物語が広がりすぎたのか、最後少し物足りない締めくくりとなっているような気がします。 ただ、駄作とかでは全然全くなく、すごく楽しめる作品ですし、死ぬまでに一度読んでおいて損はない作品だと思います。