あらすじ生き物を飼うことは、楽しいだけではない。可愛いだけでもない。幸せな時間ばかりでもない。それでも僕らは、何かを求めてきみをかう。漫画・エッセイで大活躍のカレー沢薫がその作風を一新して挑む新境地。連載時から反響続々、感涙必至の一作が遂に単行本化。“きみにかわれるまえに”知って欲しい、ペットと人間がつながる、17個の小さく優しい物話。
犬や猫はとてもかわいい。一緒に暮らせたら幸せだろうなあと思う。 でも安易な気持ちで動物は飼えないよなあ、という当たり前のことに改めて気づかせてくれる作品。 ずっと守ってあげなきゃいけないけれど、大それたことができるわけではない。別れは必ずやってくるし、その後も自分の人生は続く。 悲しみも寂しさもある。でも、幸せな記憶や大切な思い出もある。 決して、ペットを飼うことのデメリットばかりを描いた作品ではない。 悲しみも寂しさも無力さも煩わしさも感じるけれど、それでもペットと生きることは幸せなんだよと教えてくれる作品だった。