あらすじ

「敵を殺すと、こちらの世界の人間が一人死ぬ」明かされた“防壁師”としての戦いの真実に、新更命乃は苦悩するが、パートナーである様子の過去と戦う理由を知り、ふたりで罪を背負う覚悟を決める。束の間の穏やかな時間のなかで、大切なものを少しずつ増やしながら激化してゆく“壊獣”との戦闘に臨み続ける命乃だったが――
セメルパルス semelparous(1)【イラスト特典付】

異世界からの侵略者“壊獣”による侵攻を食い止めるため、二つの世界を隔てる“壁の中”で戦いを続ける”防壁師”たち。新更命乃もまた、親友の永とともに防壁師の一員となるべく、厳しくも順調な訓練の日々を送っていた。しかしそんな日常は、予想外の襲撃によって粉々に砕かれてしまう。窮地に立たされた命乃の前に現れたのは――

セメルパルス semelparous(2)【カラーイラスト特典付】

「敵を殺すと、こちらの世界の人間が一人死ぬ」明かされた“防壁師”としての戦いの真実に、新更命乃は苦悩するが、パートナーである様子の過去と戦う理由を知り、ふたりで罪を背負う覚悟を決める。束の間の穏やかな時間のなかで、大切なものを少しずつ増やしながら激化してゆく“壊獣”との戦闘に臨み続ける命乃だったが――

セメルパルス semelparous 3巻

壊獣を倒すと、こちらの世界の同一存在(人間)が死ぬ。冷徹な運命の連鎖を断ち切るべく、様子は壁の向こう側へ攻め込み、敵を殲滅する計画を練っていた。そこで必要なのは、最後に残されたミュールの純血種、命乃の存在。心と身体を重ね、ふたりで未来を切り拓く約束をした様子と命乃。しかし、防壁師の中にもとある存在が…。戦慄のガールズ・バトル・エロティック・アクション第三幕!

セメルパルス semelparous

並行世界からの侵略防衛百合 #1巻応援

セメルパルス semelparous 荻野純
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

並行世界からの侵略者「壊獣」を、緩衝地帯の「壁の中」で殱滅する「防壁師」。共に防壁師を目指していた親友を壊獣によって喪った新更命乃は、親友の為に壊獣と闘うと決める。 闘い続けるうちに明らかになる事実、隠された秘密。バディを組む隊長が口にする「地獄」とは……? ♡♡♡♡♡ 『γ―ガンマ―』で悩めるヒーロー達×怪獣・怪人の闘いと姉妹百合を描いた荻野純先生。今作では並行世界からの侵略との闘いに相棒百合を掛け合わせて、最初から重い世界観を描いている。 人間と似た体型の巨大な「壊獣」、人工的で無機質な地形の「壁の中」、人知れず戦う防壁師……そこはかとなく暗く、冷徹な世界観に、悲観的な先行きを想起せざるを得ない。 世界や敵に関する重要な事は、毎話少しずつ明かされる。プロの防壁師になった命乃にも、少しずつしか事実は明かされない。そしてふと辿り着いてしまった真相が、命乃を混乱させる。 思いがけない事実に苦悩する命乃に、寄り添う隊長も何かを胸に秘めている。力を合わせて闘う、重い物を背負った二人の関係は、切ない程に尊い。 この先の世界と二人の関係に待ち受けるのは、悲劇か、それとも幸福か……命乃と共に秘された世界の全てを見るまで、気持ちが落ち着かなそうだ。 (個人的には、やはりタイトルの「セメルパルス(semelparous)という言葉が気になるところ。一回結実性、つまり多年草植物が生涯に一度だけ花を咲かせ、枯れてしまうこと。竹やリュウゼツランが有名。この言葉は世界観に関わるのか、防壁師の能力に関わるのか、それとも女性同士の関係性に関わることなのか……。他にも色々なワードから作品世界の空想・予想を楽しめる作品だと思います。絶対考察ブログとか書きたくなるやつです!)