あらすじ

この街は不気味で、何処かやさしい――。「シイ」が目を覚ますとそこは、人間が消え文明だけが取り残された世界だった。謎の「三角頭」から逃げ惑うなか、彼女は一つ目のゴーレム「バルブ」と出逢う。ゴーレムは“人間への奉仕”を行う自律式人形で……? これは、命有る者と無き者との絆が世界を変える物語。異種間マンガの旗手が紡ぎだすのは「人外×少女」の新境地――! Twitterで話題のエキゾチック異類交流奇譚、ついに開幕!! 【特別描き下ろしエピソードを収録】【電子書籍版では第1話冒頭6Pをカラーのまま収録!電子書籍限定特典も!!】
人間のいない国 : 1 【ebookjapan限定+電子コミック限定特典付き】

この街は不気味で、何処かやさしい――。「シイ」が目を覚ますとそこは、人間が消え文明だけが取り残された世界だった。謎の「三角頭」から逃げ惑うなか、彼女は一つ目のゴーレム「バルブ」と出逢う。ゴーレムは“人間への奉仕”を行う自律式人形で……? これは、命有る者と無き者との絆が世界を変える物語。異種間マンガの旗手が紡ぎだすのは「人外×少女」の新境地――! Twitterで話題のエキゾチック異類交流奇譚、ついに開幕!! 【特別描き下ろしエピソードを収録】【電子書籍版では第1話冒頭6Pをカラーのまま収録!電子書籍限定特典も!!】

人間のいない国 : 2 【電子コミック限定特典付き】

ただ隣にいるだけで、こんなにも温かい――。唯一の奉仕対象である人間シイに、なぜか襲い掛かる王宮ゴーレム。正規品のティーファでは歯が立たず、シイは非合法改造を施されたバルブによって救い出される。しかし、安らぎを求めるシイに対し、バルブは感情機能をもっておらず……? これは、孤独な少女のやさしさが世界に救いをもたらす物語。誰も知らない「人外×少女」の世界がここに――! Twitterでも大反響の心昂るエキゾチック異類交流奇譚、第二幕!! 【特別描き下ろしエピソードも収録】

人間のいない国 : 3 【電子コミック限定特典付き】

それでも、世界はずっと愛おしい――。牛舎で見つけた「仮想現実器」。ついに再会した「お母さん」から、その道具の残酷な使い方を知らされるシイ。不安を覚えバルブの姿を探し求めるが、保護者が現れたと判断したバルブは再び自己処分プログラムを起動させ…? これは、少女の無垢な祈りが世界の暗闇を照らす物語。ebookjapanマンガ大賞2021ノミネートの「人外×少女」の不思議世界! Twitterでも大反響の心揺さぶるエキゾチック異類交流奇譚、第三幕!!

人間のいない国 : 4 【LINEマンガ・ebookjapan限定特典付き】

ここは残酷すぎるほど、やさしく歪んだ世界――。「脳雲」の下で出逢った、王権を有する謎の少年。その暴力的支配からシイを守ったのはビッグ・バシルタだった。「神話計画」に姫の秘密、次々と明かされる衝撃の真実に翻弄され、やっとの思いで再会するも、バルブはシイのことを認識できず……? これは、少女の痛みが世界の未来を紡ぐ物語。予期せぬ展開が話題を呼ぶ「人外×少女」の最旬極地! Twitterでも大反響の心えぐるエキゾチック異類交流奇譚、第四幕!!

人間のいない国 : 5

王権を持つ少年の側近として仕え、裏から思惑を巡らせていたゴーレム、ビッグ・バシルタ。しかし彼はシイに王に成り代わるよう進言し――!?すべては「神話計画」から始まる彼の策略なのか、それとも…。それぞれの願望がねじれ、歪んだ先の終着点へ。――これは、少女の願いが国を動かす物語。予期せぬ展開が話題を呼ぶ「人外×少女」の最旬極致!SNSでも大反響の心えぐるエキゾチック異類交流奇譚、堂々完結!!

人間のいない国

無機質のなかに"やさしさ"が感じられる物語 #1巻応援

人間のいない国 岩飛猫
sogor25
sogor25

その国には400年の間、人間がいなかった。そこには自律式人形(ゴーレム)のみが活動しているだけ。そんな国に現れた1人の少女・シイ。彼女には昨日までの記憶がなく、なぜか三角頭のゴーレムに追われている。追われる中で駆け込んだ電車の中で、同じく電車に乗っていたゴーレム・バルブに助けてもらったことから物語が始まる。 シイの出自はほとんど謎に包まれており、物語が進むにつれて本当に少しずつ明らかになっていく。そしてその中で、賢いながらも年相応の感受性を持ち合わせているシイと会話機能すらなく心を持たないはずのバルブとが交流を深めていく様に素直に心を打たれる。表情豊かなシイと本来無機質であるはずのバルブの交流の中に不思議と"やさしさ"が感じられる。ちなみにバルブには違法改造を施されていることを示唆する描写があり、もしかしたらバルブのほうも何か秘密を抱えているのかもしれない。 また、舞台となる国は人間がいないにも関わらず荒廃しているわけではなく、多くのゴーレムたちによりあたかも社会活動が保たれてるかのような雰囲気を見せる。それは人間がいなくなった後も"人間への奉仕"という指示をゴーレムが守り続けているためで、形だけの国が保たれているからこそもしかしたら本当の意味での"ポストアポカリプス"を描いているのかもしれない。その雰囲気だけでも是非感じて頂きたい作品でもある。 1巻まで読了