あらすじ大人気HJノベルス『TOKYO異世界不動産』のコミカライズ、第2巻!「門」を通って異世界からやってきた亜人の中には、その個性や特徴ゆえに、ぴったりの住まいが見つからない者も多い。『夷(ルビ:えびす)や』は、そういった亜人向けの、いわば異世界人専用の不動産屋だ。店主の源大朗は、ふだんは冴えない昼行燈なオッサンだが、いざという時には頼りになる男!さて、今日はどんなお客がやってくるのか――。オッサン大活躍!! わくわく不動産ファンタジー♪
とうとう不動産屋出てきました。ここまできたか…。 広義の異世界ものではありますが、本作の舞台は東京。ゲートの繋がってしまった異世界から獣人やらエルフやらが引っ越してくるという、いうなれば逆転移ものです。書いていて気付きましたがそういう意味では『血界戦線』とノリが同じかもしれん。 とはいえ本作の主題は派手なアクションではありません。異界の住人にも大切な生活がある。働く口が要る。そして住む家が要る。未知の世界で暮らすことになった彼らにTOKYOの住宅事情を紹介していくのが異世界住人専門の不動産屋『夷や』です。 透明人間が暮らせる部屋ってどんなの?グール(ゾンビ)が住んだら事故物件か?など地球人類が対面したことのない住宅問題を真摯に考えていくのが面白い。日暮里には繊維街があるとか地味だけどためになる知識も得られる、地に足着いた作品です。 ただちょっと1巻はページ数が少ないんだよな…。異世界の目線で東京を捉え直すっていうのはなかなか新鮮なので、もっと色んな住人が出てくるのを楽しみにしています!