三森灯河が人類最強・シビトとの死闘を乗り越えていた頃、元クラスメイト達は女神の指示によりレベル上げを続けていた。桐原、小山田、安ら一部のA級以上の勇者は固有スキルを得て増長、自身の力に酔っていたが、女神の代理人・ニャンタンに圧倒されてしまい、彼女の管理下に置かれるのだった。一方、忠誠を誓う姫騎士・セラスと共に出た灯河は、禁忌の魔女がいるという金棲魔群帯へ向かう道中に蠅王なる悪魔の伝承を知り―― 「俺は善の勇者ってガラじゃない。悪魔の方がしっくりくる」 女神に仇なす組織を作ることを意識し始めた灯河は伝承すらも利用し、対女神の傭兵団を作り始める! 目的のため悪魔を名乗ることも厭わない元勇者の逆襲譚、第五幕!!
女神を抹殺するための旅に出た灯河は、賑わう王都で素顔を隠すための装備―― “蠅王の仮面”を入手。対女神の「蠅の王の傭兵団」として活動を開始した。更なる力を求める灯河は、《禁忌の魔女》の居場所を王都最強の血闘士である豹人・イヴが知っているという噂を聞く。情報収集の末、イヴの目的が奴隷の少女リズの救出であること、そして、イヴを殺そうとする闘技場の陰謀を知った灯河は、リズに非道を繰り返していた主人を見つけ出し―― 「地獄行きに決まってるだろうが。俺もお前も」 イヴに加勢してもらうべく、ナイフを握るその手に力を込めた。悪魔と称されるに相応しい、非情なる笑みを浮かべながら……。『禁呪』を得るためなら手段は選ばない元勇者の逆襲譚、第六幕!!
呪術師集団・アシントを壊滅させた灯河たちは、女神を凌駕するための『禁呪』を追い求めて、遂に“金棲魔群帯”へと足を踏み入れた。その地には女神の手引きによりクラスメイトも来訪しようとしていて……。一方、悪魔の伝承になぞらえ“蠅王ノ戦団”と名乗り始めた一行は 血闘士・イヴの持つ地図を頼りに、更に魔群帯の深部へと進み、目撃した者が殆ど殺されているが故に実体が謎めいている凶悪な魔物――“人面種”と邂逅を果たす。隙を見せない敵に仲間と連携し、難なく攻略したかと思われたが 人面種の放った断末魔が魔群帯中の魔物を呼び寄せてしまい―― 「さあ――全面戦争といこうか」 止まぬ猛撃、尽きぬ敵。終わりが見えぬ戦いに灯河の選択は……。復讐の旅路の中で逆境さえも嘲笑う元勇者の逆襲譚、第八幕!!
金棲魔群帯に棲まう凶悪な“人面種”の軍勢を相手に灯河が熾烈な戦いに身を投じていた頃――時を同じくして クラスメイト達も来る大魔帝軍との戦いに備えその地を訪れていた。戦力強化を図るも、ステータスの格差や仲間の死を巡り軋轢が露呈。そんな中、仲間とはぐれた小鳩は意外な人物と邂逅を果たし……? 一方、灯河は経験値の取得とレベルアップを繰り返すことで己の限界を超え、新たなスキルを獲得―― 「全てのスキルを使い生き残る。お前たちはもう終わりだ」 押し寄せる魔物を蹂躙し、遂に『禁呪』の手がかりである《禁忌の魔女》の居所へ迫るが過酷な運命を背負う灯河に、忠誠を捧げた姫騎士の想いもまた溢れ出して――。信念の炎を絶やさぬまま、復讐の好機を狙う元勇者の逆襲譚、第九幕!!
「ハズレ枠」と称されたスキルを駆使し、凶悪な魔物が棲む“金棲魔群帯”を潜り抜け、遂に《禁忌の魔女》エリカのもとへ辿り着いた灯河たち。『禁呪』を得るに相応しいかどうかエリカに腹の内を探られるも、イヴやリズの説得が功を奏し、彼女の棲み家へと誘われて――? 一方その頃、大魔帝の軍勢が本格的に人類への侵攻を開始。歴戦の勇士や各国の兵と共に、クラスメイトが対大魔帝軍として編成されることに。それを知った灯河もまた次なる策を打つ―― 「邪悪の始末は、同じ邪悪の側――この俺がつければいい」 時は満ち……大魔帝軍、女神率いる異界の勇者、そして蠅王ノ戦団がそれぞれの目的のもと、一つの大いなる戦いに向けて歩みを進める。心に悪を宿し復讐を誓う元勇者の逆襲譚、第十幕!!
いやーいいですねぇ。 復讐から来る生への渇望 モブ高校学生だった主人公がクラスごと異世界召喚された。 周りはA級やS級が出ている中、底辺のE 級スキルだったからと召喚した女神とクラスメイトたちから見捨てられる。 謎の遺跡に廃棄されたが、そこはハイレベルモンスターたちが住まう奈落の底… 女神に一発くれてやる!!その気持ち一つで「状態異常スキル」をどう使うか試行錯誤し、力をつけていく。 遺跡を出られたら復讐のはじまりだ!