あらすじ

「チェンジはおしまいだ」 ――傷つき、追い詰められたヒナを前に、そう切り出すレン。脳裏に過るのは、自分が「特別」だと知った幼い時から今日までの、苦しみ抜いてきた日々の記憶だった。ヒナとの入れ替わりを無邪気に楽しんでいた子供の頃から、同性への気持ちを押し隠し、本当の自分を偽って過ごす思春期。普通の幸せを諦めかけていた時に訪れた、マコトとの出会い――。秘密の魔法がくれた切ない痛みに苦しむ、ヒナとレンの決断は…?
ヒナちゃんチェンジ(1)

ヒナとレンは小指と小指を繋ぐと心が入れ替わる。それは幼い頃に見つけた2人だけの秘密の魔法――。高校生になったヒナとレンは、いつしか疎遠になっていた。だがある日、男友達のマコトに告白するも同性がゆえに受け入れてもらえず、傷ついたレンはそのことをヒナに打ち明ける。レンを想うヒナは体を貸すが、衝動に駆られたレンは過ちを犯し…!? 秘密の魔法で入れ替わるヒナとレンの禁断の恋が始まる――!!

ヒナちゃんチェンジ(2)

「チェンジはおしまいだ」 ――傷つき、追い詰められたヒナを前に、そう切り出すレン。脳裏に過るのは、自分が「特別」だと知った幼い時から今日までの、苦しみ抜いてきた日々の記憶だった。ヒナとの入れ替わりを無邪気に楽しんでいた子供の頃から、同性への気持ちを押し隠し、本当の自分を偽って過ごす思春期。普通の幸せを諦めかけていた時に訪れた、マコトとの出会い――。秘密の魔法がくれた切ない痛みに苦しむ、ヒナとレンの決断は…?

ヒナちゃんチェンジ(3)

マコトとの関係を断ち、ヒナとレンは付き合い始める。「私たちは二人で一人」――そう感じ、幸せに浸るヒナ。一方、レンはヒナと付き合うことが罪滅ぼしになると信じるが、自らのセクシャリティとの狭間で、その苦悩は大きくなっていく。やがて、二人だけの閉じた世界は少しずつ歪みはじめ、痛くて、切なくて、越えられない“事実”に気づいたとき――。“入れ替わり”の魔法がくれた、禁断の恋。その結末がここに!!