取り憑いていたのは準備室にあるものだと面矢が気づき、それを運んでもらうことで自宅へと帰ることができた麗。それ以降も楽しそうな様子の麗だが、小丸は麗のスケッチブックに描かれた絵が増えていることに気づく。そのことを麗に伝えると、麗は部員たちに未完成の絵に未練があることを打ち明ける。誰かに取り憑くことで絵が描けることが分かった今なら未練を果たすことができるが、それは麗が成仏してこの世からいなくなってしまうことを意味していた…。とある中学校の美術室に取り付いた幽霊少女と彼女の姿が見えない美術部少年の部活コメディマンガ!※作家個人で公開していたWeb漫画作品をWeb未公開部分を加えた電子書籍版として配信!
ほのぼのしていてたまにちょっと切なくておもしろい。おもしろいというか心地よい。 霊感のない中学生男子・小丸くんと美術室にとりついた幽霊の女子・麗ちゃんを中心としたとある美術部の日常漫画。 美術室にとりついた幽霊なんて聞いてしまうとおどろおどろしいけれど、麗ちゃんは等身大の中学生女子で可愛らしい。 霊感がなくて自分が見えない小丸くんにちょっかいを出したり仲良くお話したり、幽霊である以外はごく普通の日々。 それでも麗ちゃんが幽霊であることが要所要所で効いている。でも湿っぽくはならなくて、ずっと優しくて可愛らしい。 麗ちゃんは生きている頃もいい子だったんだろうな、愛されていたんだろうなというのを感じて切なくなるけれど、幽霊になってもみんなに仲間と思ってもらえるのは素敵な人生だなあ。