「圭兄ちゃんの手」…隣の圭兄ちゃんは優しくてあたたかくて大好きだった。でも彼女が現れて、真由の心は乱れていく。「片翼を抱きしめて」…アニメーターになって数年。仕事が楽しくてしかたない涼子に病魔が。病院で出会った子との約束を果たすべく、涼子は最後まで働くことを決意する。「美樹の長い夏」…おばあちゃんが認知症に。おむつを買ったところをクラスメイトに見られて笑われて、自分ばかりが何でこんな目に?と思う美樹。唯一の心の支えは幼馴染の和臣だった。(講談社ザ・デザート掲載の作品集。*執筆当時は「認知症」を「痴呆症」といっていたのでそのまま掲載しています。)