あれ?学校の階段って、こんなに長かった――…?北海道生まれの千尋は、仲のよい家族と友人に恵まれ、大好きな漫画や絵を描くことに夢中な日々を送っていた。だが、ある日、家族から告げられたのは、突然の引っ越しと転校。明るい彼女は、新しい学校生活に胸を躍らせる。転校先での初日、趣味を聞かれた千尋は、「漫画や絵を描くのが好き!」と笑顔で正直に答える。しかし、返ってきたのは、微妙な空気と「マニアックだね」という言葉…。純粋だった少女は、周りの環境や、不良少女との出会いにより、学校生活に違和感を覚え始める――…
クラスの雰囲気にも慣れてきた千尋の隣の席に現れたのは、ちょっと怖い見た目の女の子…思わず緊張してしまった千尋だが、彼女は意外に話しやすく…
隣の席のゆりちゃんに遊びに誘われた千尋――転校してから初めての誘いに大喜びの千尋だが、クラスのほかの女子たちにその話をすると、なぜか気まずい空気が漂い…
誕生日プレゼントを渡したのに、ゆりちゃんから「泥棒」呼ばわりされてしまった千尋――クラスの空気を悪くしたくない千尋は、なんとか言葉を絞り出すが…
しばらく学校を休んでいた女の子マキちゃんが登校してきた。千尋は彼女と仲よくなり、一緒に下校する約束をするが、なぜかゆりちゃんが邪魔をしてきて…
学校からの帰り道、ゆりにイジメられていた、と告白したマキちゃん。自分もゆりちゃんから嫌がらせをされた千尋は、ますます彼女と仲よくなり、家にまで遊びに行くが…
マキちゃんと仲よくなった千尋に、ゆりちゃんが「マキを無視しろ」と言ってくるようになった。そんななか、ゆりたちのグループが、マキちゃんに悪口をあびせる場面を目撃してしまい…
マキちゃんから、ゆりをどう思うか聞かれた千尋――マキちゃんが期待する答えはわかるが、誰の悪口も言いたくない千尋は、答えに困ってしまう…
千尋の家にマキちゃんが遊びに来ることに!だが、千尋の部屋には学校では隠しているオタクグッズが山ほどあり…
クラスの子たちの悪口を連発するマキちゃんに困惑する千尋――その頃から、千尋に少しずつ異変が生じはじめた…
教室で、先生の言葉が急に理解できなくなった…言葉が頭に入ってこない…自分自身の異変に焦る千尋は――
席替えでゆりちゃんから離れることができた!よろこぶ千尋の隣の席には、冷たそうな目をしたメガネ男子が…
メガネ男子の新八くんと仲よくなった千尋は、彼の優しさにトキメキを感じるようになっていた――だが、そんな千尋の様子に気づいたマキちゃんたちが、噂を広めて…
新八くんと話したことで、クラスの女子たちの噂の的になった千尋だが、クラスの空気を気にして何も言えずにいた。だが、からかいはエスカレートしていき、このままでは新八くんに気づかれてしまうレベルに…
新八くんの件をきっかけに、クラスのみんなに罵倒される夢を見るようになった千尋――。彼女の心と身体は限界に近づいていた。ある日、ついに千尋は、学校の階段がのぼれなくなってしまう…
「ここから消えなきゃ…!」友だちの言葉が聞き取れない…体調の異変を感じ、不安に押しつぶされそうになりながらも、必死に笑顔をつくる千尋だが…
毎晩のように悪夢を見るようになり、なかなか眠れなくなってしまった千尋…それでも朝は来てしまう。学校に行きたくない気持ちだけがどんどん強くなり…
今日こそは行かなきゃと思うのに、学校が近づくにつれ、千尋の身体はどんどんおかしくなっていく…やっとの思いで下駄箱にたどり着いた千尋だったが、ついに一歩も動けなくなって…
遅刻してでも学校に向かっていた千尋だったが、やっぱり足は動かない…行き場を失った千尋は、思わずショッピングセンターに逃げ込んだ。そこで意外な人に声をかけられ…
「千尋ちゃん、しんどいでしょ?」昼間のショッピングセンターで会った子の言葉が、千尋の胸に突き刺さる自由に見える2人が、すごく羨ましかった。しかしそこに、突然マキが現れて…!?
学校に行っても行かなくても、悪口を言われる。もうどうしたらいいのかわからなくて、考えることに疲れ果てた千尋の元に一通のメールが。その相手は……?
新しい居場所を求めて乗り込んだ車には知らない男が2人いた。タバコ臭い車内で同級生の女の子2人と男たちの会話は、すごく異様で……
車で着いた先は、郊外の廃墟だった。「巻き込まれてもいい」と思っていたはずなのに、どうしようもない恐怖に襲われる千尋。酒を飲む男の質問は次第に危ない感じになってきて……
酒臭い男にいきなり抱きつかれた千尋は、恐怖と罪悪感で助けを呼ぶこともできない…。大ピンチの千尋を助けてくれたのは……!!
ようやく家に着いた千尋だったが、家族に嘘ばかりついていることの罪悪感に襲われる。翌日、なんとか学校に行き教室に入ることができた千尋だったが……
マキちゃんに見せられた学校の裏掲示板には、先生や生徒の悪口がたくさん書かれていた。そんな掲示板があることを初めて知った千尋だったが、マキちゃんの疑いの目は千尋に向けられて……
疑われ続け、気分が悪くなった千尋は保健室に向かった。保健室のベッドでこっそり掲示板を覗いてみると、そのタイミングでマキちゃんの悪口が書き込まれて…!?
偶然、ある人が裏掲示板にマキちゃんの悪口を書いている瞬間を目撃してしまった。千尋は自分の疑いを疑いを晴らすために、マキちゃんに犯人を教えることもできるのだが……
その夜、久保さんに公園に呼び出された。久保さんの必死な姿を見て千尋は、彼女のために何もしなかったことに罪悪案を感じる。これで掲示板の件は落ち着くだろうと思った千尋だったが、掲示板の悪口はなくならず…
久保さんに強くあたるマキちゃんを、つい叩いてしまった…!!なんとか笑ってごまかした千尋だが、さらなる修羅場が待っていた……!