あらすじかつて娘を殺した犯人に復讐を果たした漆原亮介はその犯した罪のせいで職を転々としていたが、ある日彼の前にあらわれた男は「理想の世界を作ろう」と誘い、援助と引き換えに亮介に殺人を依頼してきて! 戦慄サイコサスペンス!
主人公は娘を殺されて復讐の為に犯人を惨殺した男である。殺人を犯した後は刑務所に入っていたが刑期を終えて出所した。娘を失って心を病んだ妻を養うべく働きに出るも犯罪歴がバレると解雇されてしまう。これからどうやって生きていくか路頭に迷っていると怪しい男に声をかけられる。男は殺人歴がある者達をマンションに住まわせて報酬を与える代わりに殺人をさせていた。男は罪を犯したが裁かれることなくのうのうと生きているクズを殺すのだからこれは世直しなのだと言う。主人公は戸惑いながらも仕事を選べない身の上だからと殺人を続けていく、そんな中で自分は殺人を楽しんでいるんじゃないかという疑念が生まれてきていた…。 主人公の他にも殺人を依頼される者達が同じマンションに住んでるんですが、そいつらのキャラも濃くて面白かったです。シリアスというよりはエンタメだと思いますね。でも主人公の心理描写はちゃんと描かれてます。個人的に一番恐かったのは依頼があって殺しに行った婆さんでした。「こんな年寄りだけどねぇ…人を殺すのはこれで3人目…」こええよ!