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「誰よりも早く死体を見つける男」と「誰よりも早く犯人に辿り着く男」――生者と死者を繋ぐ、警察サスペンス！ 捜査一課の捜査官「黒田」は、幼少期に惨殺された家族と数日に渡って閉じ込められていたトラウマから、遺体の臭いが共感覚の様に「赤い線」として見えるようになった。黒田は警視庁内に新設された「特異行方不明者」捜査専門部署・「索査室」で、天才犯罪心理分析官、「伊香賀」と出会い…。
「公園に死体があるから見つけてくれ」という匿名の通報。警視庁“索査部”の黒田は、“死臭が赤い線で見える”という特殊能力で、頭部なき少女の遺体が発見する。黒田とプロファイラー・伊加賀は、犯人と失われた頭部の行方を追うが、捜査一課に捜査権を奪われてしまい――。遺体が語る切なすぎる真相と少女の想い…。自らの能力を忌み嫌っていた黒田に転機が訪れる。
相棒の伊香賀には内緒で謎の組織「スーサイドライン」への接触を試みる黒田。しかし、意外な人物に拘束され連れ去られてしまう。一方相棒の伊香賀は別のルートから「スーサイドライン」の中枢へ迫る！黒田家惨殺事件の犯人、組織の全容…全ての謎が明らかになる最終巻！
特異行方不明者を捜索する警視庁内の部署を舞台に、天才犯罪心理分析官・伊香賀と"死体の匂いを見る"ことのできる男・黒田のバディサスペンス…だけど、2人で事件をバンバン解決していくという単純な物語ではなさそう。 伊香賀にしろ黒田にしろ過去に何かを抱えており、特殊な設定に輪をかけて何重にもウラがありそうな作品。そしてその謎が多そうな雰囲気を写実性高めの絵柄とベタ塗りのゾーンを細かく配置する黒色の使い方で見事に表現している。 マンガ作品ではないんだけど、読んでいて近い雰囲気だと思い出されたのはドラマ「ケイゾク」。あの作品ほど序盤のコメディ要素は多くないけど、何気ないシーンまでも何となく重暗い雰囲気がある様子や、話数を重ねるごとに大きな闇へと物語が進んでいるような感覚はどことなくオーバーラップする部分がある。 1巻まで読了。