あらすじ

皆戸野(みなとの)医院に入院中の渚(なぎさ)。勝海(かつみ)はその母、典子(のりこ)の脳に腫瘍ができているのを見抜く。ところが典子は恐怖から手術を受けることを拒み、医院にも姿を見せなくなってしまった。典子の病気を知った渚は、母恋しさに医院を抜け出すが迷子になってしまう。そこへ典子を暴力で苦しめていた、渚の父が姿を現した!!
ルシフェルの右手 1巻

アフリカ某国でのボランティア活動中、内戦に巻き込まれた外科医・勝海由宇(かつみ・ゆう)。眼前で殺戮が繰り広げられる中、勝海も自らの命を守るため銃を手にし、襲ってきた兵士を射殺してしまう。帰国後、流れ着いたのは横浜。右腕に「医師失格」の烙印を刻んだ勝海だったが、一人の医師と出会い……。「人殺しのこの手に……命を預けられるか?」運命を背負った医師――その手にメスを握る資格はあるのか!?

ルシフェルの右手(2)

「何を迷う?人を殺したならその分人を救えばいい」――右腕に刻まれた堕天使の刺青。それは「医師失格」の烙印のはずだった。しかし恩人・皆戸野(みなとの)の言葉を受け、勝海(かつみ)は再び医師として生きていくことを決意する。皆戸野から病院を受け継いだものの、患者は一筋縄ではいかない人達ばかり。そしてアルコール依存症の元競輪選手・磯貝(いそがい)が勝海の前に現れる。

ルシフェルの右手(3)

勝海(かつみ)のもとに現れた外国人青年・セーンは、所属するマフィア組織の目をくらますため、偽の死亡診断書を書いてほしいと願い出る。しかし勝海がこれを拒否した後、セーンは殺されてしまった。後悔を胸にセーンの死の真相を究明しようとする勝海だったが、勝海自身も生命の危機にさらされることに!また、頼もしき右腕になるか!?若き女性医師・七海翔子(ななみ・しょうこ)も登場!

ルシフェルの右手(4)

皆戸野(みなとの)医院に入院中の渚(なぎさ)。勝海(かつみ)はその母、典子(のりこ)の脳に腫瘍ができているのを見抜く。ところが典子は恐怖から手術を受けることを拒み、医院にも姿を見せなくなってしまった。典子の病気を知った渚は、母恋しさに医院を抜け出すが迷子になってしまう。そこへ典子を暴力で苦しめていた、渚の父が姿を現した!!

ルシフェルの右手(5)

皆戸野(みなとの)医院の医療態勢を整えるため、勝海(かつみ)が声をかけた麻酔科医・沖田龍生(おきた・りゅうせい)は、事故に巻き込まれて脚と大切な女性を失っていた。沖田は復讐を遂げるため地下カジノに乗り込むが、仇の鮫川(さめかわ)は何者かに刺されてしまう。迅速な処置をとろうとする勝海を前に、沖田の中で復讐心と医者としての使命感が激しくせめぎ合う!

ルシフェルの右手(6)

失われた記憶に苦しむ佐倉江利子(さくら・えりこ)は、過去を知る男に呼び出され、医療賭博の執刀医だったことを知らされた。その話を信じられないでいる佐倉だが、身柄を拘束され医療賭博が行われている船の中へ連れこまれる。そして佐倉を追って勝海(かつみ)もまた船に乗り込む。それぞれの患者をどちらが先に助けられるか?二人は賭けの対象として対決することに!――それぞれの過去に向き合い、彼らは患者の命を救い続ける!