植物を愛するように人を育てる異色の家庭裁判所判事・桑田義雄。父親が高裁の長官であり、自身も将来を嘱望される身であるにも関わらず、「家裁」にこだわり栄転を拒否したことのある桑田。そして、暇さえあれば裁判所の周囲の植物に会いに出かけたり、世話をしたりする彼を変人と言う者もいるが…。現代の人々の愛と孤独を優しく描く都会派森林浴ドラマ!!
桑田の元に1組の夫婦の離婚問題が持ち込まれてきた。それは彼の既知の刑事、細川右近夫婦の件であり、仕事熱心のあまり妻の心を思いやることができなかった細川に問題があって…。
緑山家庭裁判所にひとりの司法修習生、加藤が研修にやってくる。検事を目指す彼は、桑田とともにひとつの少年事件に関わることで裁判官の仕事の魅力を感じ始める。
新しい勤務地の春河で、着任早々、桑田はある少年の窃盗事件に関わることになる。担当の調査官の渋谷は熱血漢だが、事務的に仕事をしがちな裁判官に不信感を持つ男で…。
年末の御用納めの忘年会準備に忙しい春河地家裁。その最中に、調査官の今西は、桑田が扱ったある兄弟の相続問題を思い出す。それは父親が死んで、3人の兄弟に残されたたった1軒の家をめぐる問題だった。
以前、桑田がいた緑山家庭裁判所から桐島宏美が特例判事補として春河に転任してくる。彼女が最初に担当したのはある夫婦の離婚調停だった。妻からの離婚の申し立ては決定的な理由に欠けるものだったが、桐島は離婚に賛成して…。
桑田の元にある一家の相続問題が持ち込まれてきた。病死した父親の遺言書が3人兄弟の長男に多く遺産を与えるものだったため、次男が不服を申し立てていたもので…。
母親の遺産をめぐって丸1年、調停がまったく進まない家族があった。2人の兄弟とそれぞれの妻を含めた4人の欲が渦巻くなかで、長男の娘である少女がただひとり祖母の死を悲しみ、心を傷めていた。
仕事の合間をぬって今日も散歩に出かける桑田。「今日は何かいい予感がするんです」と答えて出かける桑田だったが、その散歩中、顕微鏡で昆虫を一心に見つめる風変わりな男と出会って…。
ある1組の夫婦が離婚調停をしている。夫婦には娘がひとりいるが、父親と母親のどちらにも彼女を引き取る意志がない。そんな両親を見て、やけになりかけた少女だったが…。
桑田のいる岩崎地家裁春河支部へ石嶺という若い判事補が転任してくる。石嶺は引っ越しをしたその日に桑田に出会う。彼の笑顔を見ているうちに、なぜか腹が立ってくる石嶺だったが…。
少女は家出をし、売春をすることによって生計を立てていた。まるでわざと自分の身を汚そうとするかのように。ある日彼女は9歳の男の子に出会う。粗末な身なりをしたこの少年は、養護施設から逃げ出してきたのだった。
桑田の新しい勤務地、高原市にある栄中学は数年前まで荒廃した学校だった。現在は教師による徹底した管理によってかろうじて平静を保つ状況である。その教師たちに不良と目を付けられている生徒の寺尾と町田は…。
寺尾保は自分の通う中学の教師から問題児だと目をつけられている。彼は学校で起きたボヤ騒ぎなどの件で教師から体罰を受け、それを知った母親とともに裁判を起こす。そんな折、寺尾はバイクに乗ったひとりの青年と出会う。
寺尾少年をめぐる体罰事件の裁判が進む中、寺尾の同級生で優等生の川上が重大な証言をして…。読む者の胸を打つ都会派森林浴ドラマ、感動の最終巻!!
裁判官の話です。 とっても優しい裁判官で、自分が裁かれる際にはこんな裁判官だと良いなと思っております。 離婚や10代の妊娠、家庭崩壊、引きこもりと、金八先生で扱うような設定をしっかり考えて裁いています。 暖かい作品です。
主人公は最高裁判所判事の息子でと本人もの成績優秀だが、少年事件の解決と彼らの更生に使命を感じて地方裁判所で働いている。 扱うのは大きな事件とかでなく離婚やら相続問題や家庭の問題などのテーマが多く主人公が植物と絡めながら問題を解決していく。 日頃は温厚派っぽいがたまにすごい厳しい時もある。昔も良かったけど今読んだ方が面白い
毛利甚八さん死去 「家栽の人」漫画原作者 http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/23/kasai-no-hito-passed-away_n_8634336.html なんとね…。
裁判官の話です。 とっても優しい裁判官で、自分が裁かれる際にはこんな裁判官だと良いなと思っております。 離婚や10代の妊娠、家庭崩壊、引きこもりと、金八先生で扱うような設定をしっかり考えて裁いています。 暖かい作品です。