あらすじ

木元と花マルとの死闘は続く。残り時間は20秒となり、技有り1つ分リードしている花マルの勝利は目前だ。15秒、13秒、8秒…、時間は刻一刻と過ぎていく。そして残り2秒。最後の力をふりしぼった木元が、跳ね腰をかけた。木元、世紀の逆転優勝なるか!?
新・花マル伝(1)
1年生・氷室率いる国学舎高校は、全国高校団体選手権で見事優勝を飾る。しかし、その決勝の相手である瀬多高校に入学したはずの木元の名は、メンバー表にはなかった。一方、花マルたち麻布台高校は、1年間の対外試合禁止を言い渡され、フラストレーションの溜る毎日を送っていた。高校に進学し、それぞれの道を歩み始めた花マルと木元。かつては親友同士だった2人が、鬼気迫る戦いを繰り広げるときは来るのか!?新たなる伝説の幕があく!!目指すのは世界!!
新・花マル伝(2)
互いに試合での対決を望む花マルと木元は、それぞれ柔道部監督の車と本庄に「練習試合を組んでくれ!!」と懇願する。両監督ともはじめは「ダメといったらダメだッー」と認めなかった。しかし、花マルと木元がお互い、さらに成長していくのに必要なライバル同士だと気づき、試合を組むことを決意。
新・花マル伝(3)
花マルとの練習試合がかかった3人抜き。先輩をすでに2人相手にし、消耗している木元に立ちふさがる第3の男は「リトル・ジャイアント」と恐れられる田棟!!ケガあがりで万全ではないとはいえ、強敵相手に五分の戦いを繰り広げ、結局時間切れ。
新・花マル伝(4)
麻部台と瀬多学園の練習試合もいよいよ大詰め!花マルと木元による宿命の対決を残すのみとなった。親友であり、常にその背中を追い続けてきたライバルとの対決に、花マルの気合いは熱く高まっていく。大一番の予感に場内が包まれる。
新・花マル伝(5)
2年生となった花マルたちは早速新入部員を募るが、なかなかいい人材がやって来ない。だが入部希望者の中に、ドレッド・ヘアの生意気な1年生が紛れ込んでいた。彼の名前は小野。中学時代に柔道から空手に転向した彼は、入部希望者のふりをして道場破りに来たのだった。
新・花マル伝(6)
金鷲旗高校大会に向け、打倒氷室の猛特訓に燃える花マル。出稽古で訪れた武専大では、金メダリストの村野を乱取りの末、左背負いで投げ倒してしまう。一方、木元も練習を重ね、大グレードアップを果たす。高校日本一の氷室を、ただひたすらに追うふたりだったが…。
新・花マル伝(7)
参加者総数世界一のスケールを誇る金鷲旗大会、準々決勝。麻部台高校と武道大付属高校の大将戦は、花マルと「白鯨」ベルテソンの対戦となった。170センチ、70キロの花マルに対し、ベルテソンは2メートル、155キロの巨漢。圧倒的な体格差を花マルはいかに克服するのか!?
新・花マル伝(8)
金鷲旗大会を終え、帰省した花マル。久しぶりに実家に帰ると、酒屋だった実家はコンビニになっていて、両親とも老けこんだように見えた。なんとなく寂しい気持ちになった花マルは、母校・桜丘中学へ。後輩たちは歓迎してくれたが、花マルよりも木元の方が気になるようだった。
新・花マル伝(9)
帰国前日のアランを麻部台に呼び、試合を始めた花マル。日本の強豪選手たちを投げ飛ばしてきた花マルの技も、世界王者のアランにはなかなか通用しないが、必死で食らいつき、善戦が続く。本気を出したアランは、強烈な絞め技と寝技を合体させた三角絞めで花マルを抑え込む。
新・花マル伝(10)
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)1回戦で、日本柔道界最強といわれる篠山から大金星をあげた花マル。だが2回戦の相手は、花マルが「理想のキャプテン」として慕う、桜丘中時代の先輩・斎郷だ。もともと対戦したくない相手のうえ、花マルは斎郷が右腕を傷めているのを知ってしまった。
新・花マル伝(11)
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)国内予選準決勝で木元に敗れた花マルだが、この大会には3位決定戦がある。そしてそれに勝って3位になれば、本大会へ出場できるのだ。その準決勝の相手は、日本柔道界のカリスマといわれるベテラン・小賀。
新・花マル伝(12)
「パリ・セーヌ国際柔道大会」で獲得した金メダルを引っ提げ、花マルは実家へ凱旋帰省。だが新聞に全く記事が載っていないことに、少々ショックを受ける。しかも自分の記事はないのに、木元に関する記事は出ていた。それによると木元は「ドイツ・ライン国際柔道大会」に参加し、優勝していたのだ。
新・花マル伝(13)
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)。それは参加国数37、各国3人以内の代表が出場し、体重無差別で最強の座を競う、まさに真の柔道世界一決定戦だ。木元、田棟と共に日本代表としてこの大会に出場する花マルは、本番前日の練習会場で多くのライバル達を目の当たりにする。
新・花マル伝(14)
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)に、日本代表として出場中の花マル。初戦でモンゴルのナルマンドゥに敗れたが、その後3連勝で2位となり、帝王・デュマと決勝トーナメント出場をかけて戦う。だがデュマの壁は厚く、形勢は圧倒的に不利だ。
新・花マル伝(15)
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)に、日本代表として出場中の花マル。大方の予想を覆し決勝トーナメントに進出した花マルは、2回戦で今大回の最年長選手であるイギリスのピーター・ランドルと対戦する。一進一退の名勝負が続くが、終盤、花マルは得意の背負い投げで技有りを奪った。
新・花マル伝(16)
ベスト8が出そろったR・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)。準々決勝の花マルの相手は、中国の韓李新(ハン・リーシン)だ。パソコンを駆使する林(リン)コーチが作るデータを重視した「ハイテク柔道」の前に、花マルは苦戦。
新・花マル伝(17)
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)、準決勝第1試合。決勝進出を賭けて、花マルとチコの激闘が続く。熱戦に魅了された観客たちは一斉に総立ちとなり、敵味方の区別なく両者に大声援を送り始めた。試合を超えて「祭り」と化した、この熱き闘いは…。
新・花マル伝(18)
熱戦が続いたR・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)も、いよいよ決勝戦を残すのみ。勝ち上がったのは、大方の予想を覆して、なんと花マルと木元だった。この2人の決戦を観ようと、会場は超満員に膨れあがる。
新・花マル伝(19)
木元と花マルとの死闘は続く。残り時間は20秒となり、技有り1つ分リードしている花マルの勝利は目前だ。15秒、13秒、8秒…、時間は刻一刻と過ぎていく。そして残り2秒。最後の力をふりしぼった木元が、跳ね腰をかけた。木元、世紀の逆転優勝なるか!?
ぼっけもん

ぼっけもん

高校を卒業した浅井義男は、鹿児島から上京して、働きながら大学に通っている。慣れない東京の中でふと思い出すのは、故郷の山河や家族ではなく、友だちの顔であった…。まだ意気込みだけのカラ回りする18歳。熱血まっすぐ男・浅井義男の青春一本道!!
上京花日 花田貫太郎の単身赴任・東京

上京花日 花田貫太郎の単身赴任・東京

書店員・花田貫太郎は、東京の店舗を手伝うべく、鹿児島から単身赴任でやって来た。初日からバリバリ働く貫太郎だったが、乱暴で田舎者でアナクロなオヤジだと疎まれ、総スカンを食らいつつあった。そんな時、アルバイトの佐藤花が客に盗撮されてしまうが、居直って逆に文句をつけてくる客に戸惑うばかり。それを見た貫太郎が「スイッチON」して…!?
二匹のブル

二匹のブル

横浜聖ヨハネ学園ボクシング部の太刀川リョオは、プロに転向し世界の頂点を目指す。一方、リョオの属する本牧拳闘倶楽部の息子・玄海源は高校生ながら、暴力団を次々に制覇、悪の頂点を目指す。原作者・瀬叩龍は「美味しんぼ」でおなじみ雁屋哲の別名。
単身花日 桜木舜の単身赴任・鹿児島

単身花日 桜木舜の単身赴任・鹿児島

住宅会社「サンバスホーム・ハウジング」に勤める桜木舜は、妻子とともに東京で暮らしていたが、ある日突然、鹿児島支店への転勤を命ぜられてしまう。鹿児島は小5から中3まで住んでいたことのある懐かしい街なのだが、娘の教育や妻の親の介護問題など、悩んだ末に、舜は単身赴任を決意して…。
怪人 百面相

怪人 百面相

百の顔をもつ男、金子竜三と、竜三を慕う古賀、かすみ、2人の若い男女が繰り広げる痛快・映画業界&ヒューマンストーリー。アイドル、西野陽子が「脱アイドル宣言」を打ち出し、本格派の女優への転身をかけた作品の撮影が行なわれていた。しかし、濡れ場シーンの撮影でみせた陽子の演技は“イモ”そのものだった。そこで、竜三の登場。竜三はあっという間に陽子のパンツを脱がせ、再度スタート!しかし、「先っぽだけ入れてみようか」といきなりせまる竜三に陽子は泣き叫び、撮影は中止になってしまう。その日の夜、陽子の自宅を訪れた竜三は……。
ざっぺら

ざっぺら

鹿児島弁でいいかげんの意味を持つ「ざっぺら」のままに生きるボクサーと、彼を取り巻く人々の人情ストーリー。急死した友達・黒石(くろいし)へ線香を上げるために、故郷に帰ってきたボクサー・二階堂天(にかいどう・てん)。1ヶ月後に日本タイトルマッチを控えていた天だったが、黒石の妻である「まつげちゃん」こと圭子(けいこ)のために、黒石が働いていたホテルで10日間働くことになり……!?
ばんえい駆ける

ばんえい駆ける

ばんえい競馬で走る農耕馬のごとく、ドン臭くても必死に走りぬく書店員の奮闘ぶりを描いた人情ストーリー。痴漢に間違われて入社早々に遅刻、上司のカニバケツにはイビられ、テレクラで知り合った「菜の花」には待ち合わせをすっぽかされ、しまいには段ボールで野宿、そんな一日を過ごした大型書店新入社員・大野ばんえい(おおの・ばんえい)。しかしばんえいは、働いている書店で「菜の花」の声とそっくりの美少女と出会って……!?
うち、若葉!

うち、若葉!

仕事終わりの五時のサイレンと同時にうちの店は急に忙しくなる。赤銅色に日焼けしたおっちゃんや、油まみれのおっちゃんらで店の中はごった返し始める。うち、岡本若葉!!おっちゃんらはうちのこと「若葉亭」の看板娘って言ってくれる――高校一年生、16歳、中華定食「若葉亭」の看板娘、若葉が繰り広げるヒューマンドラマ!
花マル伝

花マル伝

桜ヶ丘中学に入学した花田徹丸(花マル)は、あこがれの同級生・永野が上級生にからまれているところに遭遇するが、何もできない。同じクラスの木元が上級生を柔道技で投げ飛ばすのをただ唖然と見ているだけだった。花マルは木元を自分の捜し求めていたライバルだと思いこみ、彼の入部した柔道部に入る。しかし、柔道をやったことのない花マルには厳しい練習が待っていた。小学校を出たら、男はみんな荒野をめざす。花の中坊・花マルの真剣青春勝負!!
ジパング少年

ジパング少年

高校一年生の柴田ハルは、日本の管理教育に疑問を抱いている。そして、問題児として高校を退学させられてしまったハルは、「理想の学校を創る」という夢を実現させるために仲間と日本を脱出する。そして、南米大陸の伝説の黄金郷エル・ドラドを探しに行く……。異国の地で少年少女たちをさまざまなアドベンチャーが待ち受ける、さわやかで破天荒な少年たちの物語!!