あらすじ

ありさの部屋を訪れ、ポストにあった彼女宛の手紙を持ち去った栄作。差出人には栄作がよく知る人物の名前があった。その手紙にはありさの父の死が記されていた。事実を伝えるためにありさのアパートに戻った栄作は、慟哭するありさの様子を見て自分を抑えられず、その体を激しく愛す。結局栄作は一晩ありさの側に寄り添う。
サークルゲーム 1巻

織田栄作は大学1年生。入学早々失恋した栄作は親友の江崎や永瀬とサークルを作って女の子を勧誘する。同級生の伊藤なつきが入会することになり、二人で飲みに行った栄作は彼女とラブホテルに入ってしまう。栄作はなつきに惹かれ始めていた。一方でサークルに新しい女の子が入ってきた。栄作の中学の同級生・操(みさお)で、初恋相手だった。

サークルゲーム 2巻

栄作に別れを告げられて静岡の実家に帰ってしまったなつき。罪悪感から栄作は彼女を実家まで訪ねる。再会した栄作になつきは、最後に一日だけ付き合って欲しいと頼み込む。その日、二人はホテルで甘い夜を過ごした。それは二人にとって最後の思い出となるはずだった・・。

サークルゲーム 3巻

静岡で過ごした夜の秘密をネタに、なつきに脅された栄作は、彼女の部屋の合鍵を渡され、結局部屋のドアを開けてしまう。手首に包帯を巻いたなつきのただならぬ様子に、彼女が自殺を図ったと思い込んだ栄作は、またもやなつきと寝てしまう。しかし、全ては彼女の策略だった・・。

サークルゲーム(4)

どうしても栄作と操を別れさせたいなつきは、サークルの旅行の最中に自分と栄作がバスルームで裸で抱き合う姿を操に見せつけ、二人の仲を引き裂こうと企むが、危ういところで江崎の機転により失敗する。自分の恋の邪魔をされたと思ったなつきは、今度は江崎を誘惑して陥れようと目論む・・。

サークルゲーム(5)

全てが明らかになり、全てが終わった・・はずだった。操は栄作と別れ、二階堂のアプローチを受け入れ、彼に抱かれてしまう。それでもどうしても操のことが諦められず悶々とした日々を送る栄作。そんな彼を見かねた江崎たちが、栄作のために操と復縁する最後の機会を用意する・・。

サークルゲーム(6)

平穏な日々が過ぎ去り、新たな泥沼が幕を開けた・・。男に愛想をつかし、ホテトル嬢になったなつきの策略に乗せられ、栄作は彼女と行為に及んでしまう。そしてその最中の写真を使い、なつきは栄作を脅迫する。なつきの狙いはまたもや栄作と操の関係を終わらせることだった。それは恋愛に幻滅した女の意地だった・・。

サークルゲーム(7)

別れがあれば新たな出会いがある。栄作たちは大学4年生になり、サークルに3人の女子新入生を迎えた。その中の一人・川奈ありさと飲み会の帰りに一緒になった栄作は、好意を告げられる。しかし、ありさは、すぐその後、江崎に接近する。さらには永瀬にまでアプローチを始める。

サークルゲーム(8)

江崎と永瀬と同時に付き合い、さらには栄作となつきの情事の写真を操の元に送りつけ、栄作を手中に収めようと企むありさは、全てを自分のものにしないと気がすまない女だった。操の部屋の合鍵を手にしたありさは、勝手に部屋に侵入する。そして、後日偶然を装って操に近づく。

サークルゲーム(9)

ありさの部屋を訪れ、ポストにあった彼女宛の手紙を持ち去った栄作。差出人には栄作がよく知る人物の名前があった。その手紙にはありさの父の死が記されていた。事実を伝えるためにありさのアパートに戻った栄作は、慟哭するありさの様子を見て自分を抑えられず、その体を激しく愛す。結局栄作は一晩ありさの側に寄り添う。

サークルゲーム(10)

「栄作のもの」になるために、ますます狂気の行動をエスカレートさせていくありさ。睡眠薬で栄作を眠らせて肉体を奪ったり、操の部屋に侵入して室内を荒らしたり。得体の知れない嫌がらせに怯える操は自分の部屋を出ていき、その部屋にありさが住み込む。そんなありさの「正体」に気づいた江崎は彼女の暴走を制止しようとするが・・。

サークルゲーム(11)

「邪魔者」江崎を片付けるために、ありさは渋谷の凶暴な不良に言い寄って体を与え、江崎を襲うように仕向ける。一方、江崎と操が江崎の部屋で下着同然の姿で一緒にいるのを目撃した栄作は衝撃を受ける。誤解だったが、その後不良の暴行を受けて入院した江崎を見舞うことすらできず、栄作はありさの部屋で彼女の体を貪る・・。

サークルゲーム(12)

就職活動が縁で、栄作が知り合った女・知恵はクールな東大生だった。就職情報の交換のために、知恵との付き合いが始まった栄作だったが、そのことに気付いたありさは嫉妬の炎を燃やし、知恵に対し嫌がらせを開始する。一方、栄作は亡くなった父の財産で購入したありさの豪華マンションで、ありさと半ば同棲する毎日だった・・。

サークルゲーム(13)

ありさとの別れを決意し、栄作は彼女の部屋を出た。そのことを栄作から聞いた知恵は、ありさのマンションを訪ね、自分のせいではないから逆恨みするなと告げ、さらには栄作はありさを愛していないと言い放つ。憎悪に狂ったありさは包丁を片手に知恵の部屋に現れる。包丁を振り回し、知恵を追い回すありさ・・。

サークルゲーム(14)

栄作を家族の住む自宅にまで押し掛け、そのまま居座って迫り続けるありさに途方に暮れた栄作は、江崎の部屋を訪ねる。部屋の前には一人の美少女が江崎の帰りを待っていた。ジュリアと名乗る積極的な女に押されて栄作はラブホテルに入ってしまう。一方、栄作の自宅では、ありさの悪巧みで母親が階段から落ちて大怪我をする。

サークルゲーム(15)

ジュリアこと由美の居場所を執念でつきとめ、彼女を辱めたありさだったが、それでも栄作の心は変わらなかった。ありさはその原因を由美だと決めつけ、憎悪をたぎらせる。ありさの謀略によって、様々なトラブルに遭う由美。しかし、由美はそんなありさの嫌がらせに屈しない。

サークルゲーム(16)

失踪した栄作を必死になって探すありさ。最初は手がかりが掴めなかったが、そのうちに操が栄作と連絡を取り合い、彼の新居を訪れているらしいことに感づく。そこでありさは、操の部屋に侵入し、住めない状態に滅茶苦茶に荒らした上で、自分のマンションに操を招き入れ、携帯電話を渡して操が栄作の部屋に行く機会を待つ。

サークルゲーム(17)

一緒に暮らし始めたものの、一向に自分を振り向かない栄作に苛立ちを募らせるありさ。栄作の外出を操との密会と信じ込み、阻止するべく操を自宅マンションに連れ込む。ところが、栄作はありさのマンションに戻ってきた。別々の部屋で顔を合わせない栄作と操。栄作とのSEXの喘ぎ声をわざと操に聞かせるありさ。3人の奇妙な同居生活が始まった。

サークルゲーム(18)

ありさは、自分に言い寄る久保を、栄作の気を引くのに利用しようと企む。しかし、その企みは久保に知れてしまう。ところが、久保は自分を利用しても構わないという。さらに、ありさの体の提供を条件に「男をその気にさせる作戦」を授けることを持ちかける。だが、久保にそんな気などなかった。ホテルで久保は、ありさを襲って監禁した。

サークルゲーム(19)

秘密の暴露をちらつかせて、ありさを支配し操の肉体も物にしようと目論む久保。久保を利用して操に地獄を味わわせたいありさ。それぞれの利害から結びついた二人の標的となった操に新たな罠が待ち受ける。久保の薦めで、操が引っ越した部屋にはマジックミラーが設置されていて、隣の部屋から中の様子が丸見えだった。

サークルゲーム(20)

栄作はストーカーを捕まえるためにマジックミラー越しに操の部屋を監視していたが、久保に気付かれ、ありさと操の関係を知らされる。久保は操との復縁を望む栄作に別の部屋を用意する。久保はありさに対し、栄作の新しい居場所を教える条件として、性奴隷になることを要求する。要求に従ったありさに久保は次々と屈辱的な命令を与える。

サークルゲーム(21)

操に全てを打ち明け、ありさと縁を切る覚悟を決めた栄作。対してありさは栄作の足を殴打し、骨折させて自室に閉じこめる。さらには、睡眠薬を飲ませて人里離れた山小屋に栄作を監禁する。ところが、そこに不意に来訪者が現れる。銃を持った男女二人組で、栄作たちは彼らに拘束され、ありさは男にレイプされる。

サークルゲーム(22)

一足先に山を下りたありさは、電車のホームから操を突き落とそうとするが失敗。再び車で山に戻って栄作と一緒に死のうとする。猛スピードで崖に飛び出す寸前、車から脱出した栄作は、ありさを置き去りにして立ち去る。街に戻った栄作はありさを見殺しにした罪悪感を感じながら操とやり直しを誓うが・・。深すぎる情愛と人間の心の闇を描いた大長編サスペンス、いよいよ完結!