あらすじ

身寄りのない私を引き取ってくれた里津さん。決して笑わない彼女の態度に、甘えた気持ちは薄れてゆくばかり。そのうえ、旅館の旦那に抱いた恋心を、彼女は何故か邪魔するばかりで…。『愛の棲処』/女手ひとつで精一杯育ててきた娘。しかし、彼女は不良のレッテルを貼られるような高校生になってしまった。そしてある日、夜遊びを重ねる娘の身体に起こった変化に気付いてしまい――? 『雪の花の咲く庭』/汚れを知らぬ少女を揺るがす“初恋”。その純粋さ故に、すぐそばにある罠に気付くことができず――。女が堕ちる、愛という罠の物語第2巻。
愛の罠(1)
昭和32年。千代が奉公に出たのは、誰もが羨む裕福な家庭。一見、幸せそうに見える夫婦だが、その結婚には裏の事情が隠されていて――。『美貌のライオン―獅子座の女―』/学生時代に縁談を断った男性。彼が人生の成功者となって私の前に現れた。でも私には夫がいる。これは危険な恋の予感!? 『もうひとつの恋』/平凡な主婦と、自由奔放な新進女優。ふたりはお互いが“持っていないもの”に憧れて…? 『ミケの憂鬱』/愛することは綺麗なだけじゃない。女が堕ちる、愛という罠の物語。
愛の罠(2)
身寄りのない私を引き取ってくれた里津さん。決して笑わない彼女の態度に、甘えた気持ちは薄れてゆくばかり。そのうえ、旅館の旦那に抱いた恋心を、彼女は何故か邪魔するばかりで…。『愛の棲処』/女手ひとつで精一杯育ててきた娘。しかし、彼女は不良のレッテルを貼られるような高校生になってしまった。そしてある日、夜遊びを重ねる娘の身体に起こった変化に気付いてしまい――? 『雪の花の咲く庭』/汚れを知らぬ少女を揺るがす“初恋”。その純粋さ故に、すぐそばにある罠に気付くことができず――。女が堕ちる、愛という罠の物語第2巻。
愛の罠(4)
かつて身を焦がした不倫の恋。心の底から愛した男が、再び私の前に現れて…。『埋(うず)み火』/最愛のひと、庸さんが死んでしまった。もう恋はしない、そう誓った私を支えてくれたのは庸さんの従弟で―。『春の国の住人』/胸の奥で密かに憧れ続けていたのは、女友達の夫。そんな彼が、私に会いたいと連絡をくれた。その嬉しさの裏に潜むのは、友への裏切りの兆し…? 『密かに、雪の降る如く』/母は、父と私を捨てて故郷へと帰っていった。私を愛してくれなかった母なのに、どうして今、彼女に会いたいと思うのだろうか―。『海への階段』/ひとりの男への想い。その愛が、身を滅ぼす情念へと女を駆り立てる―。愛という罠の物語、第4巻!
愛の罠 5巻
結婚して30年。夫への情熱の炎は消えかかっている。このまま私は、毎日をやり過ごすだけの日々を送るのか―。そんな矢先、若き頃の憧れの男に、とある場所で遭遇して…? 『十月の花嫁』/人目を忍ぶ不倫の恋。でもあたしは幸せ。彼を愛して、彼の傍に居られるだけで、ただただ幸せ―。だけど小さな偶然の積み重ねが、あたし達を翻弄して…。『禁断の果実』/年の瀬のある夜、私は彼女と出会った。さえない中年の私を「好き」と言ってくれる彼女。しかし季節と共に、私の気持ちは移り変わり―。『秘密』/恋に溺れる女と男。彼らは時に甘美に、時に身勝手に愛の沼へと堕ちてゆく。愛という罠の物語、第5巻!
幸せの地図

幸せの地図

平凡な主婦の平凡な幸せ。それを打ち砕くのは女たちの思惑!?/女同士の関係って本当に難しい。それは幼い頃から、母親になった今でも変わらない。新しい街に引っ越してきた麻子にとって、娘のママ友グループに馴染むことは何よりも大切。周りの空気を読んで、いつも穏やかな表情で―。そうやり過ごしている麻子の前に、思いがけない人物が現れて…!?
警視庁捜査一課パートタイム班

警視庁捜査一課パートタイム班

2001X年。桜田門にパートタイムの捜査官が誕生した。彼らは政府の失業対策の一環として、労働者間のワークシェアリングの理想を実現すべく、警視庁捜査一課内に構成員4名で誕生した。だが、理想と現実はすれ違い、パートタイム班の捜査官たちは、万引き等々の雑用に駆られる毎日だった。だが、ある日、理由はともあれ、彼らに溺死体の操作が舞い込んだ。初の本格的事件に気色ばむ彼らは、ここぞとばかりに捜査に乗り出し、一気に解決がと思われただが…。
試し読み
金色のカルマ

金色のカルマ

彼女との出会いが、幸福な未来を壊してゆく―。/私は、ごく平凡な家庭に生まれた。穏やかな日々に十分満足していた私の前に現れたのは、美しく、そして裕福な少女・沙弓。彼女と出会ったその日から、華やかな生活、そして麗しい容姿に対する憧れが、私の中でうずき出して…? 「あの子みたいな女の子になりたい」。誰もが一度は抱く願望が、女の人生を狂わせる! 富の中に潜む闇を描く、深沢かすみのドラマ第1巻。
愛憎不倫

愛憎不倫

「不倫」、それは邪で、道ならぬ恋。その先に待つのは真実の<愛>か、それとも深い<憎しみ>か――。社長との4年越しの不倫に疲れた英恵が実家で目にしたのは、半身にマヒが残る父と、そんな舅を懸命に世話する兄嫁の姿だった。昼夜を問わず、閉め切った部屋で行われる、介護という名の秘密の行為…。英恵が二人の関係をいぶかしんでいたある日、家族を揺るがす大事件が起きる――! 哀しい女の性を描いた『月の娘たち』ほか、『ルナティックガーデン』『女達の午後』の3編を収録。
純愛不倫

純愛不倫

「不倫」、それは邪で、道ならぬ恋。それでも… だからこそ… 貫き通したい<愛>がある―――。四姉妹の末っ子・樹里に持ち込まれた見合い話。本来であれば三女である姉・麻里が受けるべき話なのだが、彼女は頑として首を縦に振らない。その理由を樹里だけが知っていた。姉妹の中では一番地味で目立たなかった姉の、誰よりも熱い秘密の恋のことを……。四姉妹の愛と哀しみを描く『この世の花』ほか、『君が笑う日』『水の中の指輪』の3編を収録。
コミック版 ふるさと銀河線 軌道春秋

コミック版 ふるさと銀河線 軌道春秋

すべての人の人生は光り輝いている―――電車が走りぬけるその横で紡ぎ出される人々の情景を鮮やかに切り取った短編集。地元を捨てたくない一心で将来の夢をあきらめる女子中学生を描いた表題作「ふるさと銀河線」など9作品を収録。見過ごしがちな人の情、様々なうれしいこと、悲しいことなどがいっぱい詰まった一冊。同タイトルの小説と合わせてお楽しみください。
星へ行く船

星へ行く船

この身体で幸せが買えるのなら、私は何も惜しまない―。愛情なんていらない。欲しいものは、お金で買える―。 幼くして母に捨てられ、愛を知らずに育った純香。そんな彼女の許に、多大な遺産が見込める初老の男との結婚話が舞いこみ…。生きていくためには、きれいごとなんて言ってられない。愛のカリスマ・深沢かすみが描く官能の世界。